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「…潤……オレは……」
すがるような目で見つめる潤…
”違うよ…何言ってんだ 智はオレの従兄弟だろ…？”
一言 そう言えば いいのか……？
そう言えば オレは 潤を引き留められるのか……？
そしてまた 付かず離れずの関係を続けるのだろうか…
心の片隅で 智のことを思いながら……？
「ほら…否定…できないんでしょ…… 素直に認めればいいじゃん…翔さんって 頭いいのに 恋愛となると ホントにダメダメだよね… 」
笑っているのか 泣きそうなのか…どっちともとれない表情の潤。
何も言えず佇むオレを横目に 今度こそ本当に出ていこうとする。
「…オレ 大野さんのことも 大好きだから 二人がうまくいくように応援してるね…
今度もし スタジオで会った時は 気軽に声でもかけてよ……」
ぎこちな様子で靴を履き終えると ゆっくりと振り返る。
「それじゃ…翔さん…オレ 行くよ…今までありがとう…」
B級恋愛映画のラストシーンのようなセリフを残し 潤はあっさりと出て行ってしまった。
扉の閉まる音が ひどく虚しく聞こえる。
完全に置いてけぼりを食らった状態のオレは 黙って壁によりかかったまま潤を見送ることしかできなかった。
決して長くはない潤との付き合いで 身に染みてわかったことは 思い込みがとにかく激しいってこと…
それが勘違いだろうが何だろうが 本人がそうだと思ったら彼の中で 勝手にストーリー展開され 完結されてしまう。
応援するだと…？ ふざけたこと言いやがって……
オレ自身も 自分の気持ちがはっきり掴めていないってのに 勝手に結論付けんじゃねぇよ…
しかしいくら胸の中で悪態をついたとしても 引き止めることも 追いかけることもできなかった時点で オレは 潤より何倍もヘタレな人間なんだと改めて気付かされた。
J side
言ってしまった…とうとう 言ってしまった…
余裕な顔していろいろまくし立ててしまったけれど 何を言ったか もう覚えてもいない。
とにかく あの場から消えたくて逃げるように翔さんちを後にした。
幾分 興奮しているのか わけのわからないトリハダが全身を襲う。
これでいいんだ……計画通り…そういうつもりで会いに来たんだから
翔さん…絶対怒ってたよな…腕を組んで黙ったまま 睨むような目でオレを見ていた…
でも…大野さんのことを 否定することもなかった…
どう転んだってオレには 関係を終わらせることしか選択肢は残ってなかったってことだ…
もっとうまく終わらせようと思っていたんだけどな……
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白石(プロフ) - 続き楽しみにしてます (2021年12月11日 3時) (
レス) id: b0b2bfa225 (このIDを非表示/違反報告)
かとしず(プロフ) - 続きを楽しみに待っています。止めちゃわないでくださると嬉しいですm(_ _)m (2021年4月27日 6時) (レス) id: 3a6d47af4e (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - こんにちは、楽しくて一気に読ませてもらいました(*＾▽＾*)これからも続き楽しみにしてます(^.^) (2021年3月7日 22時) (レス) id: f4ca038df0 (このIDを非表示/違反報告)
Tommy(プロフ) - shiさん» shi様 ”間男”シュン のキャラ設定 『寡黙』の予定だったのですが 何だかベラベラ喋ってますね…ウチの潤は 思ったより流されやすいみたいなので 翔さん 急いでくだされと思い書いてました^^ (2021年2月28日 2時) (レス) id: 4488c557ad (このIDを非表示/違反報告)
shi(プロフ) - こんにちは！！新たな人物も登場してきて楽しかったです！！ここのスナック？行ってみたいです(^^) (2021年2月13日 11時) (レス) id: 4f699932a6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：tommy | 作成日時：2020年10月28日 23時
