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ー回想ー
新学期始まった
初めての高校
中学から離れた高校だから同級生はいない
ラッキーだね☆
そう思いながらクラス割りされた紙を眺める
「おー私は3組かー」
そう呟いた私はそそくさと蒸し苦しい場所を離れ3組へ向かった
3組には既に何人かいた
自分の席に座った、その時横の席の人が鎌田だった
鎌田は中学校2年の時に両親を亡くした
それを知らずに私は陽気に鎌田に話しかけた
「えっと、鎌田さん……だよね!よろしくっ!!」
そう、片手を出すと鎌田はその手を払った
パァン!!
鎌田「馴れ馴れしくしないで!!」
人目でわかるザ・陰キャの鎌田がそう大きな声で言った
「わぉ」
その行動に私は興味を抱いた
それからというもの私はしつこく鎌田に構った
そんなある日、気まぐれな先生が言った
「もうすぐで父の日だ!父へ作文を書け!」
と、
こいつは私の家系を知って言っているのか疑った
横をチラッと見ると鎌田もすっごく嫌そうな顔をしていた
「鎌田、お前…………「話しかけんな」そー言わずに…………」
なんて言って肩に手を乗っけたその瞬間鎌田は腕を上げ
鎌田「触んなっっっっ!!!!なんもわからねぇくせに!!!!」
そう怒鳴って教室から出ていった
そんな私を皆は目を丸くして見ていた
それよりも鎌田を追いかけなくちゃ
授業なんてほっぽり投げて鎌田を必死に探した
そして、非常口の階段で見つけた鎌田は泣いていた
「私は、何もわからなく無い」
鎌田がなんとなく自分に似ている気がした
なんとなくわかった、親を亡くしたんだなーって
だから言った
「私は、父を目の前で失った」
と。
そう言った瞬間鎌田は
鎌田「え」
そう言って顔をあげていた
ストンと横に座り淡々と語った
父のこと、兄のこと、いじめの事を
全てを語った
すると横で聞いていた鎌田の口が開いた
鎌田「私のも…………聞いてくれる?」
と。
『そりゃあ、もちろん』
私は微笑んで言った
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ストロベリー - めっちゃくっちゃ良きですよ! (2019年3月10日 22時) (レス) id: 624dc74ca5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:加治川 | 作者ホームページ:
作成日時:2018年7月6日 4時