ラーメン屋 ページ8
無事注文が終わり今はみんなでラーメンを待っていた
「というか皆さんお腹大丈夫ですか？さっきラーメン丸々1杯完食してらっしゃったじゃないですか」
私の素朴な疑問にはてつやさんが答えてくれた
て「いやこんなの楽勝よ？男の子の胃袋なめちゃだめだよAちゃん」
虫「まぁ正直僕はお腹いっぱいですけど」
て「それは虫さんだからでしょ？」
その一言でまた前の二人のどつき漫才が始まる
「...？」
り「....」
対して隣のりょうさんはさっきから黙ったまま、心なしか少しだけ表情も険しい
「...りょうさん？」
り「ん？」
「おまたせいたしましたー！」
私が呼んだ時に店員さんがきたためりょうさんとの会話はそこで終わった
「わぁ！！おいしそう！！！」
て「いただきまーす！！」
虫「なんか子供が一人増えたみたいだね」
て「いや俺は子供じゃないから」
虫「いやてつやはもとからだから、Aちゃんは女子高生にしては趣味渋そうだよね」
「なんでですか？」
虫「だってあんまり女の子はラーメン見てそんなに目キラキラさせないよ？」
虫眼鏡さんがラーメンには手を付けず聞いてきた
その言葉に私は目つきを鋭くさせ反論する
「いやいやいや、何言ってるんですか虫眼鏡さん。ラーメンは全人類にとってもロマンの塊ですよ」
虫「ほらおかしいやん」
ところが私の言い分は一瞬で落とされた
無念
て「おかしいおかしい言うな！かわいいやないか」
てつやさんがほっぺたをいっぱいにさせながら私達の間にはいる
ちょっとだけラーメンっぽいものが鼻から出たけど気にしないでおこう
「てつやさん口の端にのりついてますよ」
て「えぇ！とってとって」
と、体面に座る私にずいっと顔をよせたてつやさん
これは取ったほうがいいのかと思い
私が手を伸ばすと
り「はいきもいー」
突然横から伸びた大きな手がてつやさんに鼻フックした
「ぶぅっ！！！」
私は目の前で行われた凶行に思わず吹き出してしまった
もちろん口を押えたけどね！
り「うぉ、A！女の子なんだから」
「いや、りょうさんちょっとめり込んでますよ！！」
て「いひゃいひゃい！！！！」
虫眼鏡さんはそんな様子を見て爆笑している
カオスだ
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作者名：凛 | 作成日時：2018年2月9日 3時
