気になる ページ3
ガンッ！！
そう音を立てて虫さんに放り投げられた俺の携帯を見ると
りょう今から会える?
A会えますよ!でも撮影とかで疲れてないですか?
りょううん、疲れてるよ。疲れてるからAに会いたい
Aそれ照れますね笑 甘えたさんですか?
と連絡を取り合っているメール画面だった。
て「ちょっと虫さん！いくらりょうの携帯にアカンやつがないからってそっちは見ちゃダメでしょ！」
虫「いや違うんだよてっちゃん。これはな、ちゃーんとデータフォルダから探し出したものだよ」
て「えっ？ちょっと待ってもっかい見せて」
ゆ「待って俺にも見せて」
虫さんが見つけたメール画面を見ようとてつや達が携帯を覗き込んだ。
しまった、甘えたさんとか向こうが普段言わない言葉を使うからおもわず撮っていたのを忘れていた。
虫「なぜこのデータフォルダにメール画面があるのか、答えは一つだけ…」
したり顔でこちらを見る虫さん。
て「待って、りょうってこんなことしちゃう人なの？」
ニヤついた顔をこちらに向けるてつや。
ゆ「なに？どういうこと？」
いまいち状況の掴めていないゆめまる。
り「もういいじゃん、返して！」
そう言って俺は携帯を胸に引き寄せた。
変わらずてつやと虫さんはニヤニヤとこちらを見ている。ゆめまるは考え込んだままだが、
て「まさかりょうがそんなことをするなんて、そこまでして見たいかね。いつでもそっちのアプリ開けば見れるやん」
り「いいじゃん別に俺の勝手だし」
ゆ「ねぇ、どういう事なの俺だけよく分かってないっぽいんだけど」
虫「ゆめまるにはまだ早かったということですかね」
はい次ー！という虫さんの掛け声とともに俺の携帯は最大の敵(であると思われる)てつやに奪われた。
変なところで鋭いから怖いんだよなぁ
て「…ねぇ、なんもないんだけど。最近遊んでないんじゃないのりょう」
虫「だから僕それ見つけるの大変だったんだよ？ほかプロラグビー選手ぐらいしか撮ってないんだもん」
て「逆にそれしかないのがアカン事とかやないのかね」
り「ねぇ、変なこと言うのやめて」
ゆ「てつやこれ何？」
て「ん？あー！！ちょっ、！これはほんとにアカンやつ！！」
まぁこのてつやには時間的に見つけることは出来ないだろう。そう思って油断したのがいけなかった
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作者名：凛 | 作成日時：2018年2月9日 3時
