忘却人生九日目 ページ10
ガチャン
パラパラと鏡の破片が落ちていく。
その一つ一つに仏頂面の私の顔が映る。
こっち見んな。
堪らず、鏡を叩き割ってしまった。
体が冷える前に出よう。
洋服を来て甲板に出た。丁度、夜が明けた。
朝日が差し込む。
ゆっくりと忍び寄る影。
振り返ると翡翠色をした瞳が目の前に。
やっぱり、見間違えじゃなかったんだね。
私はきっとまた何かを忘れる。
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私はベットの上にいる。
私はなんの為にここにいるんだろう。
なんの為に生きてたんだっけ。
ドアの開く音がして二人の人が入ってきた。
リ「よく、眠れたか？」
ナ「朝ご飯早く食べて来なさい」
貴『私は誰ですか。』
ナ「何、寝ぼけているの。AはAでしょ。早く顔洗って来なさいよ。」
リ「…………………………。」
貴『はい。』
脱力感、空虚感。
朝ご飯を食べたら少し元気が出た。
ただ、お腹が減ってただけかもしれない。
芝生の甲板に出て、伸びをする。
背中に何か違和感。
おやおや、ゾロさんではないか。
貴『おはようございます。ゾロさん』
ゾ「ぁあ。」
貴『珍しいですね。今日は雪でも降りますかね？』
ゾ「俺が甘えちゃいけねェのか。」
ちょっと、ご機嫌斜めのようで。
貴『何か、怖い夢でも見たんですか？』
ちょっと含み笑いをしながらゾロさんに聞いてみた。
ゾ「馬鹿にしてんのか。」
抱きしめている手に力がこもる。
首が締まってしまう。
貴『冗談です。本当、ごめんなさい。』
ゾロさんは将来、亭主関白になりそうだ。
フワッと体が宙に浮いて何故かゾロさんの膝の上に。
本当にどうした、ゾロさん。
本格的に何かあったのではないかと心配になる。
そして、なぜ、何も話さない!?
かれこれ、十分このまま何ですけど。
どうしよう、何か話題提供しなくては。
貴『ゾロさんは将来の夢とかありますか？』
ゾ「世界一の大剣豪。」
会話終了のお知らせ。
普通のカップルはこんな時どうするんだ。
ゾ「お前は？」
貴『私、ですか。』
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慈雲 - とってもおもしろいので更新まってます！！！！ (2017年2月26日 10時) (
レス) id: 8862788d75 (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ(プロフ) - 続きみたいです (2016年1月6日 2時) (レス) id: fa3bb67345 (このIDを非表示/違反報告)
ルーシー - ゾロおおおおおおお！！Σ（ﾟдﾟlll）一体どうしたんだぁぁぁ！！パート1から見ていますが面白い作品ですね(・ω・)ノ続きを楽しみにしてます（＾∇＾） (2015年11月23日 11時) (レス) id: 49417841b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - パート１から見てます！めっちゃおもしろいですね！次の話楽しみです (2015年11月19日 14時) (レス) id: ab736af6e6 (このIDを非表示/違反報告)
美亜(プロフ) - 京月さん» 初めましてです(○´艸`)更新頑張ります(´▽`*) (2015年4月30日 17時) (レス) id: 7c0b4e68f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美亜 | 作成日時：2015年1月17日 20時
