忘却人生一日目 ページ2
顔のすぐ目の前に刃
その背後にニタァと厭らしく笑う男が刀を持って立っていた
左手でとっさにカバーした。
私は右利きの為、左手は生だ。
なので、左手はスパッと落ちてしまった。
私が本調子なら、こんな馬鹿なミスはしなかったのに。
「女が粋がりやがって!!」
「そのまま、大人しくしてるんならこれ以上切り刻むのはやめてやる」
凄く、嬉しそうですね。
でも、私の腕は再生するので悪しからず。
今まで、強気だった男どもが急に大人しくなった。
「こいつ、能力者か!!」
残念違います。化物です。
目の前の男を斬り殺して最後の一人の前に歩み寄る。
「や、やめろ。来るなっ来るなァァァァ!!」
仕掛けたのはそっちなのに弱腰だね。
私に敵わないと解ると皆、そんな目をしてる。
化物を見るような目付き。
でも、私は気にしない。他人の目なんてどうでもいい。
それより、大切なものがあるから。
自分の行動を正当化するために理由付けする。
私は薄ら笑いを浮かべ斬りつける。
あ、切れない。人間の脂肪と体液が潮風に煽られて固まっている。
この刀で出来ることは……………………突くくらいかな
相手の頭を捕らえて真っ直ぐに構える
頭を貫いた。
終わった、終わった。
あ、そういえば、もう一人いるはずだ。
肉便器とか何とか言ってたから女性だろうか。
助ける……………………。
別にこれで罪が調和されるなんて思ってない。
ましてや、これまでの罪が赦されるとは思ってない。
ただ私にも人が助けられることを証明したかっただけ。
化物にも、人は助けられるって。
看板から移動しないと。
中に入るために歩く。フラフラする。
中から足音がする。どうやら無事みたいだね。
引きずる音もする。
、
、
女の人が見えた。血にまみれて刀を持っている。
私を見て、目を見開いている。
そりゃ、そうだよね。私も血にまみれているから。
これは、ちゃんと説明しないと誤解されるね。
声を発しようとしたとき、
女の人は刀を捨てて走ってきた。
どうしたんだろう。
女の人は私を抱き締めた。
涙を流して、嗚咽しながら、震える身体で。
そんなに、怖かったのだろうか。
身体の自由が効かないため、女の人に体重をかけてしまっている状態だ。
意識が朦朧とするなか、女の人は呟いた。
「会いたかった。」
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慈雲 - とってもおもしろいので更新まってます！！！！ (2017年2月26日 10時) (
レス) id: 8862788d75 (このIDを非表示/違反報告)
りぃあ(プロフ) - 続きみたいです (2016年1月6日 2時) (レス) id: fa3bb67345 (このIDを非表示/違反報告)
ルーシー - ゾロおおおおおおお！！Σ（ﾟдﾟlll）一体どうしたんだぁぁぁ！！パート1から見ていますが面白い作品ですね(・ω・)ノ続きを楽しみにしてます（＾∇＾） (2015年11月23日 11時) (レス) id: 49417841b7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうき(プロフ) - パート１から見てます！めっちゃおもしろいですね！次の話楽しみです (2015年11月19日 14時) (レス) id: ab736af6e6 (このIDを非表示/違反報告)
美亜(プロフ) - 京月さん» 初めましてです(○´艸`)更新頑張ります(´▽`*) (2015年4月30日 17時) (レス) id: 7c0b4e68f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：美亜 | 作成日時：2015年1月17日 20時
