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チェトは不気味に笑い出した
すると先程より動く速さが増し【ガンッ！！】と横蹴りをしてくるとセナは左腕で何とか耐えるが林の方へ飛ばされた
ルフィ「セナっ！！？」
ゾロ「っ！！？」
チェト「久々の…お遊び……楽しみだなぁ」
バッ！！
チェトはセナが飛んで行った林の中へ走り出した
飛ばされたセナは木々に体を打たれ木にもたれ込み呼吸を整えていた
貴女『ハァ…ハァ……』
チェト「落ち着いた？」
貴女『っ！？』ﾊﾞｯ
耳元で声が聞こえて体を起こし振り返るといつの間にかチェトが追い付いていた
チェト「凄ーい！！その怪我でよく直ぐ動けるね」
貴女『やけに…楽しそうね…』ﾊｧ…ﾊｧ…
チェト「そりゃぁね！！僕はね皆から【狩り人】って呼ばれているんだ！！狩り人ってね執念深いんだよ！！
自分の獲物は絶対に逃がさない！！何処までも追い続ける！！それが僕を表す【狩り人】！！
……でもね、狙う獲物が脆いと狩り人の仕事は直ぐ終わる
そんなの楽しくない……もっと耐えて欲しいの…僕を楽しませて欲しい、特に女性相手だと直ぐに狩りは終わるんだ……だから
だからね！！君の様な女性は初めてなんだ！！
君の様な何事かも何者にも屈しないその体勢
……その命を燃やす様な宝石眼
僕を楽しませてくれる子と遊ぶのが生き甲斐なんだ」ﾆｺﾆｺ
チェトは目を輝かせながらそうセナに語り始める
本当に心の底から思っている事で生き甲斐なのだと…でもセナはルフィと一緒に海へ出た、これからもルフィと一緒に色んな所を見たいと思っている、だから…
貴女『私は、【狩り人】にも何者にも捕まる訳にはいかないっ！！何があろうとも絶対に…』ﾊﾞｯ
セナは隠していた【扇】を取り出した
チェト「君のその強い瞳良いね！！」
バッ！！タッタッ！！と走り出したと思えば木々を上手く使い移動しながらセナの方へ来た
セナは扇面は広げず親骨の部分でチェトの手を振り払った
パシッ！！
チェト「っ！？(なっ…何だ…よ…あの女の気配は……今まで感じた事ない…)」
チェトは冷や汗を流し、止まる事なく続けてセナに蹴り殴りなどを繰り返すが何度も親骨で弾き軽々と交わしていくセナ
チェト「ハァ…ハァ…ハァ…
……なっ何者なんだよお前は！！？」ｶﾞﾀﾞｶﾞﾀﾞ
感じた事の無い気配に先程迄とは違った雰囲気を出しているセナの姿に震え出す
貴女『(私が何者か……)さぁ何でしょう？』
その姿はひどく、しかしとても美しいかった
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作者名：月下花 | 作成日時：2022年10月22日 17時
