て ページ11
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私が働くバイト先は大通りからちょっと離れたコンビニ。昼間もそこまで忙しくないから夜なんて全然人が来ない。忙しくないなら時給もいい深夜帯のほうがいいじゃん。だから私は深夜希望のシフトを出す。
店長は人増やせないし、女の子1人になっちゃって危ないよと心配する。でもそもそもお客さん来ないし、何も危なくない。
毎月夜は危ないよと説得される度に大丈夫ですと言ってきた。だって先月も何もなかったし。そうやって今月もまた深夜帯に入ったのだ。忙しくない、平和な深夜帯に。
「いらっしゃいませ。」
それは突然だった。お客さんが来たことを知らせる音楽に入口に目を向ければ、全身黒ずくめのマスク男。え、まって。めっちゃ怪しい。それでも一応お客さんだからと声をかけてみたけど。声、震えてたな。
何か悪いことをしたか、それとも今からするのか。もうそうとしか考えられない人に何かされた時のために警察を呼ぶ準備。番号までセットしてあとはコールボタンを押すだけ。どっからでも、かかってこい。
レジに近づいてくるその姿に息を呑む。大丈夫、大丈夫。
商品を出される瞬間に刃物でも出されるかと身構えたが何もなかった。けど、油断するな。
ピッ、ピッ、っと機械音が鳴り響く。バーコード読み解く音ってこんなに大きかったっけ？金額を読みあげる前に出されたお金を受け取って、お釣りを渡す。渡、したい。
「...どうかされました？」
私のこと、すごい見てくるんだけど。え、まってまって。怖い怖い。レシートを差し出す手が震えてる。どうしよう。
「いや、すいません。」
発せられた声が思ってた厳つい感じじゃなくて、ちょっと安心した。
「ありがとうございました。」
早く出てって。そう願いを込めて頭を下げる。最後の最後、お店を出ていくまで、足の震えが止まらなかった。
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ルル - 縦読みになってる〜〜！！！ (2022年8月18日 3時) (
レス) id: 878ac2fc15 (このIDを非表示/違反報告)
hannah(プロフ) - ミクさん» ありがとうございます！ごめんなさい、手違いでこっちのお話が保存出来ていなかったので一時的にパスワードをかけさせていただきました。もう読めるようになっていると思いますのでぜひ足を運んでみてください！ (2019年4月3日 11時) (レス) id: 3ade158092 (このIDを非表示/違反報告)
ミク(プロフ) - いつも読んでます！すみませんが、パスワード教えて頂いても宜しいでしょうか？ (2019年4月3日 11時) (レス) id: e9a654bf9f (このIDを非表示/違反報告)
hannah(プロフ) - catablackさん» ありがとうございます！！それだけで頑張れます！！ (2019年3月18日 2時) (レス) id: 3ade158092 (このIDを非表示/違反報告)
hannah(プロフ) - らむねさん» 1日に何回も！！それは大変だ、基本2日に1回、2話ずつのペースになっているから…！話はある程度できてるのでできるだけ更新できるように頑張ります！！ちなみに更新は深夜が多いです。笑 (2019年3月18日 2時) (レス) id: 3ade158092 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hannah
| 作成日時：2019年2月26日 23時
