紅一点は元末っ子 ５

ストーカー ページ45

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『はぁ… まただ…』


　
　
　

　

　



今日はたまたま電車で現場に行ってその帰り

　
　


ここ2〜3ヶ月くらい

　
　


電車で帰る日は必ずと言っていい程誰かにつけられている

　
　


早歩きになればそれに合わせて後ろからついてくる足音も早くなる

　
　

　


最初の頃は後ろからついてくるだけで

その次はマンションの下にあるポストに直接手紙が入ってた

そしてこの前はインターホンを鳴らされた

　

　



考えれば考えるほど怖くなるから

なるべく楽しいことを考えようと思いながら早歩きで帰る

　

　

　
　


『っ、、』


「ねぇ、Aちゃんだよね？」


『え、、』


「そんな急いでどうしたの？」


『あ、の、、っ、、』


「全然返事くれないから、つい声掛けちゃったよ」


『うではなして、ください、、』


「ん？どうして？一緒に帰ろう？」


『いっ、、たい、』


「ははっ、いいね」


　

　

　


男はニヤニヤ笑いながら腕を掴む力を強めてきて

早くAちゃんの家に帰ろうって言ってる

　
　

　


でも、ふと思い出した

　

何かあった時にってお父さんが教えてくれた簡単な護身術

　

　
　


今日の私の服装はジーンズで靴はスニーカー

　

うん、走れる

　
　

　

怖くてたまらないけど、

このままこの男と一緒にいる方が怖い

　


そう思って右足で男の脛を思いっきり蹴る
　



そして痛がって腕を離した男の顔、、鼻目掛けてグー！

　

　
　

　


「いってぇ！！！！」


『っ、、ごめんなさいっ』


「おいっ！くそっ、待てっ！！！」


　

　

　



後ろで男が何か叫んでいるけど無視して走る

　


マンションはこの曲がり角を曲がればすぐ

　


急いでオートロックを開けてエレベーターへ駆け込む

　

　

　


無事にエレベーターに乗ったけど、

このまま自分の家に帰っても男は私の部屋番号を知ってる…

　

　
　

　


『ダメじゃん… 帰れないじゃん…』

　

　

　
　

　

　


どうしようどうしようどうしよう

　

　

　

　

　


　

　

　


そこで私が向かったのは、、


　



　

　

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