この少女、趣味も特技も鬼狩りらしい。壱

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宇髄「まぁ〜じビビったんだぞ？あんな近くで爆発食らうからよぉ。まっ、元気そうでよかったけどな」



「……あの………………すみませんでした。助けられなくて。」



宇髄「謝るな。お前は悪いことなんてしてねぇ」



「しました。人を守ることが当たり前の私が人の人生を大きく狂わせてしまった。」



宇髄「おいおい。大袈裟なんだよお前は。人を助けるお前はすごくかっこよかった。

前までのお前なら、人より鬼だったのに、人を優先していた。

な？お前は間違ったことをしたか？」



「…………」



雛鶴「あなたのなまえさんのおかげで、須磨もまきをも怪我が少なかったですし、

そんなに自分を追い詰めないで下さい。」


須磨「そうですよ〜〜!!!!」





宇髄家のみんなは必死にあなたのなまえを慰めていた。





「でも……」




宇髄「でもじゃねぇ……。あ、そうだ。ならこれはどうだ。



今回の件。俺はお前を許さない。





その代わり









鬼舞辻無惨を倒せ。」




宇髄はもちろんあなたのなまえを責めていなかった。

許しているも何も、あなたのなまえへ邪念を抱いてすらいなかった。


だが、



完全に自分を追い込んでいるあなたのなまえをみて

そう約束をした。



宇髄「もちろん。御館様もなにか策は練っているはずだ。

1人でじゃねぇ。


みんなで倒すんだ。


そのとき、お前は死ぬな。いいな？


それが出来たら許してやるよ。







あっそうそう。それとな、

鬼に貪欲になるな。」




「……はい」




宇髄「何があったか知んねぇけどよ。冨岡も心配してるんじゃねぇか？」



「……」



あなたのなまえは冨岡の名前を出されるといつも否定していたが

今回は否定しなかった。





宇髄「まぁ、そういうことだ。

俺の事なんざ気にしなくていいから、仲間を頼ること。いいな？」




「はい……ありがとうございます……。これ、つまらないものですが、皆さんで食べてください。失礼しました」



宇髄「なんだこれ、カステラか！ありがとよ！」









宇髄「少し、表情が柔らかくなったな」



そんな声も本人には聞こえるはずもなく。



雛鶴「そうですね」




嫁たちはその言葉に頷いた。

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