＄ ページ23
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「横、横っ、横･･････」
「･･････落ち着け」
「俺っ、好きやねんで？なぁっ、横っ」
「雛、落ち着け」
「･･････ごめん」
じんわりと指先にまでナニかが広がった。
それは悲しみでもあったし、安堵でもあったし、喪失感でもあった。
頬を滑る涙は これまで流せなかった俺の気持ち。
「･･････横、めっちゃ好き、やった」
「･･････ありがとう」
「好きやった、にするよう頑張るから」
「おん」
「ごめん、一回だけ」
初めて横の顔を見た。
泣きそうな顔してる。
俺はもう泣いてるからな、ごめんな服濡れるかも。
横の腕を引っ張って、俺の腕の中に入れる。
知ってる香り。でもこんな至近距離で匂ったことなかったな。
高校生という多感な時期から、ずっと大人になっても、おっさんになっても。
俺の気持ちは、ずっと横にだけやった。
「好きやったで」
「っ･･････ごめんな」
痛いほど抱きしめて、痛いほど叶わない気持ちを抱きしめる。
「ありがとうっ」
「ありが、と･･････」
おっさん二人で何してんのやろ。
俺の14年の片思いは、一つピリオドを置けた。
「はぁっ･･････しんどかった」
「ありがと、ずっと」
「いつからわかってた」
「んー、高校からやろ？」
「･･････そんな分かりやすいん俺」
「お前ずっとそのクリックリの目で見てくんねんもん、嫌でも目ぇいくわ」
「お前高校ん時、丸しか見てなかったから気づかんもんやと思ってた」
「バカやろ、雛ちゃん。つか俺らの周り、なんなんこれ」
「ほんま。みんな男好きやん」
「でもこれはあれやろ？男が好きなんじゃなくて、ソイツが好きにゃんやろ？」
「･･････そこ噛まんかったら、かっこよかった」
「･･････もうさ、諦めつくわこの滑舌の悪さ」
「丸、どうすんの」
「いきなりがさつやわ、ほんま」
「で、どうすんの」
「なるようになる、そんだけ」
「･･････俺、丸と一緒やな」
「･･････怖くない、大丈夫」
「がさつやな、俺」
「めっちゃ不器用なゴリラ」
「うっさい唇おばけ」
「懐かしいなー、どっくんやっけそのあだ名作ったん」
「あいつ安と同じマンションらしいで」
「今度行くか」
「せやな」
「もうちょっとだけ好きでおらしてな」
「ええよ、ちょっとだけなら」
「意地悪やわー」
「金とんで」
「あかんわそれは」
「銭ゲバやね」
「金は大事や」
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∞ - 大倉と章ちゃんはやっぱ腹黒丸ちゃん程度ならどんな事やっても可愛げがあるオイタ程度だけど大倉と章ちゃんだけは絶対許せ無い (2017年5月24日 16時) (
レス) id: 911e3895c3 (このIDを非表示/違反報告)
横ちょ - 誰が被害者で誰が加害者かわからない結局お互い振り回されあったりしてる訳でしょドロドロ (2017年5月24日 16時) (レス) id: 911e3895c3 (このIDを非表示/違反報告)
碧海**(プロフ) - はじめまして!絡みに絡まってますね。こうゆうお話好きです♪青担な私ですけど、横山さんと丸ちゃんがヤバい(#^.^#)応援してますので、更新がんばってください☆ (2014年2月14日 23時) (レス) id: 5ba69eeef1 (このIDを非表示/違反報告)
有岡俊 - 更新頑張ってください！！応援しています！ (2014年1月12日 13時) (レス) id: 182484c477 (このIDを非表示/違反報告)
やすば☆(プロフ) - マルのキャラが無償に好きになる///更新がんばってください！ (2013年12月23日 19時) (レス) id: c58a37caf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：そら。 | 作成日時：2013年12月19日 18時
