＋ ページ19
.
丸の怖さ。
大倉の優しさ。
どっちも知った上で、俺はどうすればいいんだろう。
あの日からずっと。
その事しか考えてない。
考えられない。
「安田。ミスしまくりやんけ、それ」
「え？･･････ぁ、ほんまや。ありがと。
クッソ、これどっからがミスやねん」
自分で言うのもなんやけど、滅多にミスをしない企画書作り。
4行目から全部間違えてて、残業は決定した。
いつもは騒がしい仕事場で 一人でいたからか。
なぜかすごい、孤独感が取れない。
「いらっしゃ･･････安か」
「一応客やよ、信ちゃん」
家で一人 晩飯を食べるのもなんだか嫌なくらい 寂しい気分。
だから、久々に信ちゃんが営んでいるお店に来た。
カウンターしかない店内は落ち着く照明で、時間が時間だからか お客さんはいなかった。
「おでん 食うか？」
「食べる！」
「ん」
久々に信ちゃんに会うて、
久々に信ちゃんの料理を食べれるのを 楽しみにしてたんやけど。
なんか、信ちゃんが怒ってる理由、知ってはる？
「･･････信ちゃん？」
「あ？」
「･･････なんか、あった？」
ギョロって、信ちゃんのデカイ目ん玉がこっちを向いた。
その顔は滅多に見ないくらい怒ってる。
一番俺と亮が怖がってた顔。
手元の包丁を置いて、カウンターから出てきた。
そのまま俺の胸ぐら掴んで、立たせられる。
「なっ、何？！」
「何やと？ええ根性しとるやんけ、おい。
横にあんな事しといて、おぉ？」
目が座ってて、今 何を言っても聞いてくれない事は これまでの経験上わかった。
甘んじて、一発殴られることを受け入れて 目を閉じた。
のに、信ちゃんには俺をそのまま下ろした。
「･･････え？」
「･･････お前殴ったら、横に殺される」
イライラしてるのは目に見える。
今すぐにでも俺を殴りたがってるのは、すごいわかる。
でもなんで、そんな裏切られたみたいな顔してんの？
信ちゃんは俺にカウンターに座るように言って、自分も席に着いた。
・
そっから聞いた話は、到底 本当に起こった話とは思えなかった。
誰が、誰を犯 そうとしたって？
頭に全然入ってこなかった。全然、理解しようとしてなかった。
信じられない。
信じられないけど。
丸のあの日の顔を思い出したら、ありえない話じゃないと思った。
でも、それでどうして俺にキレる。
俺のオトコだから？
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
∞ - 大倉と章ちゃんはやっぱ腹黒丸ちゃん程度ならどんな事やっても可愛げがあるオイタ程度だけど大倉と章ちゃんだけは絶対許せ無い (2017年5月24日 16時) (
レス) id: 911e3895c3 (このIDを非表示/違反報告)
横ちょ - 誰が被害者で誰が加害者かわからない結局お互い振り回されあったりしてる訳でしょドロドロ (2017年5月24日 16時) (レス) id: 911e3895c3 (このIDを非表示/違反報告)
碧海**(プロフ) - はじめまして!絡みに絡まってますね。こうゆうお話好きです♪青担な私ですけど、横山さんと丸ちゃんがヤバい(#^.^#)応援してますので、更新がんばってください☆ (2014年2月14日 23時) (レス) id: 5ba69eeef1 (このIDを非表示/違反報告)
有岡俊 - 更新頑張ってください！！応援しています！ (2014年1月12日 13時) (レス) id: 182484c477 (このIDを非表示/違反報告)
やすば☆(プロフ) - マルのキャラが無償に好きになる///更新がんばってください！ (2013年12月23日 19時) (レス) id: c58a37caf9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：そら。 | 作成日時：2013年12月19日 18時
