清純派美少女 : 2【A3!】

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▷ 莇side





『…ただいま。』



やっとAが帰ってきた。



莇 ｢おかえり。って、遅かったな。
俺たちより先に帰ったのに。｣



なんだかいつもより顔が暗い。

マスク嫌いなはずのAがマスクをしている。



『…莇っ、』



そして帰ってくるなり抱きついて泣き出す。



莇 ｢/// ど、どうしたんだよ！
と、とりあえず談話室だ！｣



談話室に移動した。



『私にも分かんないの、っ』


莇 ｢？｣


『あのね？』



Aは今日あったことを事細かに話した。

時々嗚咽を漏らしながら。



莇 ｢…あのさ。それ、｣


『ん？』


莇 ｢こ、恋、ってやつじゃねぇの？///｣



クソッ、こんな小っ恥ずかしいこと言わせんなよ。



『…恋。やっぱ、そうなんだ…』



半分自覚してんのかよ。



『莇。ありがとう。教えてくれて。
あと、顔こんなんでごめんね。』



そう言ってマスクを取ったAの顔はメイクが崩れ、ぐちゃぐちゃだった。


でも、なぜかその顔がたまらなく愛おしく感じて、



『？！』



抱き寄せてしまった。



莇 ｢もう泣くな。｣


『…うんっ、』




ひとしきり泣いたら、Aのメイクを落とし、
しっかりスキンケアさせといた。

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