新選組�� ページ36
「ここだよ」
『案内ありがと〜！
........ちょっと一回やってみたいことがあったんだよね。やってみよっかな』
「やってみたいことって？」
『まあ、見てて』
すうっと息を吸って、襖に手をかける。
『頼も〜！』
思いっきり開けて入ると、中の三振りがこちらを凝視していた。
ﾁｬｷ
ふっと正気を取り戻した和泉守さんが、私の喉元に刀を突きつける。
「ちょっ、和泉守っ！」
安定が必死に止めようとしてるけど、聞く気配はない。
『フム......安定。いいよ、別に』
「でも........」
『気にしてないから。ここでこうやることで彼の気が済むなら、全然構わないよ』
「......................」
和泉守さんは私の言葉を聞くと、一瞬目を見開いたけど、直ぐに私をキッと睨んで口を開く。
迫力がすごい。
「何が狙いだ。刀剣破壊か？暴力か？それとも......」
『それ以上言わなくてもいいよ。違うから』
「っ、じゃあ何が狙いなんだよっ！？」
「兼さんっ！！」
和泉守さんの空気は、怒りから焦りに変わった。
段々と頭に血が上って来たんだろう。
その影響で、首に刀がくい込んでいる。
しかし、堀川さんが和泉守さんを押さえ込んでくれたから、刺さりはしなかったが。
「和泉守っ！」
安定たちが私の首から流れる血を見つけて鯉口を切りかける。
それを慌てて制した。
「なんでっ！！」
それでもまだ抵抗する安定の頭をポンポンと撫でると、ようやく落ち着いてくれた。
『安定、怒ってくれてありがとう。
でも、刀を抜いちゃダメだよ』
「...............わかった」
にこっと笑いかけると、納得はしてなさそうだけど、頷いてくれた。
「.....あなたは..........なんで...............」
声が聞こえて振り返れば、少し驚いたような、納得できないような顔している堀川さんと目が合った。
『？何かあったかな？？』
「え、いや、あの...............」
「あんたはなんで、安定をとめたんだ。
........とそう聞きたいんだろ。
あんたがとめなきゃ、あんまり動けない俺たちは安定に倒されてた」
「そ、そうです」
おお、さすがは相棒だね。
ただ、睨みながら言うのやめてもらいたいかな〜。
堀川さんは、和泉守さんが分かっていたことに驚いてる。
＿＿相棒っていいなぁ。
そうな風に考えると、自然にえみが零れた。
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陽香(プロフ) - 空波さん» ありがとうございます！正直ちゃんと清光のいい子さが伝わるかなと自分の表現力に自信が持てなかったのですが、伝わったようで良かったです。嬉しいコメントありがとうございます (2020年7月24日 7時) (
レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
空波 - とっても面白いです！！最後で清光いい子だなぁと感動してしまいました…！ (2020年7月23日 12時) (レス) id: 24df3d328f (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 良かったです！これからもどんどん出していくつもりなので、楽しんでください！ (2020年5月12日 18時) (レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
姫那(プロフ) - 推しの2人（兼さんと堀川くん）がでてきてうれしい！ (2020年5月12日 18時) (レス) id: 02928c87bc (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 八重乃 真鈴さん» 応援ありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月3日 8時) (レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽香 | 作成日時：2020年4月12日 10時
