二十七振:お礼に ページ27
石切丸「ソハヤノツルキさんはどうするんだい？」
A『私が運びます！』
石切丸「ええ！？」
岩融「無理だろう！」
A『出来ますよ？ほら』
Aは、ほら、と言うと岩融を横抱きにした。
一瞬の出来事に誰も反応できなかった。
あとから話を聞くに、狐の姿だと、色々と補正が聞くのだそうだ。
五感が優れたり、力が増えたり、霊力や神気の量も増えるらしい。
A『じゃあ、行きましょう！』
石切丸「うん」
石切丸は、もう止めても聞かないのだと分かり諦めた。
そして、とりあえず三条の部屋に運び込む。
部屋に着くと、岩融達が手伝って布団を出し、そこに寝かせる。
石切丸「よし、これで大丈夫だね」
A『はい』
石切丸「しかし、本当に驚いたよ。本当にここまで運ぶから」
A『えへへ』
恥ずかしそうに耳を垂らすAに、三条刀は笑みを浮かべる。
ふと三日月がAに話しかけた。
三日月「そうだ主や、俺たちのことは呼び捨てで構わんぞ。敬語も要らん。俺たちは主に使える立場だからな」
今剣「そうですよ！」
A『え？あ、はい。…うん』
その時、ソハヤノツルキが目を覚ました。
ソハヤ「…あれ、俺は…」
今剣「めがさめたんですね！おはようございます」
ソハヤ「今剣…。俺はどうしてここにいるんだ？」
三日月「主に頼んで封印を解いてもらった」
ソハヤ「主…って、あいつにか！？」
三日月「いや違う。新しい主だ」
そういった途端、ソハヤノツルキはパッとAに目を移した。
ソハヤ「あんたが新しい主か？」
A『はい！こんにちは、ソハヤノツルキさん』
ソハヤ「そうか、三日月達はこいつを信じてるんだな」
信じていない者を主と呼ぶことは絶対になかった三条が主と呼んでいることに安堵したようだった。
ソハヤ「じゃ、手入れはあんたがしてくれたのか」
A『はい！』
ソハヤ「ありがとな…それで、俺は何をすればいいんだ？」
A『？？…何もしなくていいですよ？』
三日月「前任の時は、礼に何かしなければならなかったからな........」
A『そっか……あ、じゃあソハヤノツルキさん、これから仲良くしてください！お礼はそれがいいです』
ソハヤ「…は？そんなのお礼になってないだろ」
A『いいんです！』
ニコッと笑ったAにソハヤは笑い返し、わかった、といった。
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陽香(プロフ) - 時雨さん» わざわざありがとうございます！すぐに修正させていただきます (2020年6月1日 18時) (
レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
時雨 - 誤字がありましたので伝えておきます(*^^*)弐拾話の6行目が「髪に近い妖怪」とあったのですが髪ではなく神だと思います(*^_^*) (2020年6月1日 8時) (レス) id: a4f27d0bac (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - 八重乃 真鈴さん» 分かりました！コメントと応援ありがとうございます！候補に入れておきます！ (2020年5月3日 8時) (レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
八重乃 真鈴(プロフ) - 初コメ失礼します！日が空いてもう書いちゃってるかもしれませんが、私は、加州が大好きなので、近いうちに登場させて欲しいです！これからも応援してます！ (2020年5月3日 2時) (レス) id: 9f5e33e110 (このIDを非表示/違反報告)
陽香(プロフ) - tibitomiさん» わかりました！候補に入れておきますね！ (2020年4月29日 22時) (レス) id: a10faff46c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：陽香 | 作成日時：2020年3月13日 0時
