天から与えられし物 ページ1
｢こんにちはあなたは新入りさんね。｣
この人は誰だろうか。
｢あなたはこのふだを持って待っててね。このふだの番号が呼ばれたら神様がいらっしゃる所へいってくださいね。｣
とりあえずこの人にしたがうことにしよう。ふだには96035と書いてある。気長に待つとしよう。
｢96032｣
｢96033｣
｢96034｣
いよいよ次だ。
｢96035｣
やっと呼ばれた。
どこに神とやらがいるのかもわからんがあっちに行ってみるか。
おや。あの他とは違った輝きのあるやつが神だろうか。
とりあえず行ってみよう。
｢あなたが神とやらですか？｣
｢ああその通りだ。ではこの中からひとつ好きなのを選べ。｣
目の前にはいくつかの封筒が並んでいる。
どれにしようか。そもそもこれは何なのだろう。
聞いてみることにした。
｢この封筒らはなんだ。｣
｢それは言えないね。｣
言えないものか。まあいい。すぐにわかるだろう。俺は後のことは深く考えない主義だ。
俺は適当にひとつ選んだ。
｢これにする。｣
｢ではこの封筒をあっちに持っていけ。｣
｢ああわかった。｣
なんだろうかこの封筒。開けてみようか。しかし勝手に人の手紙を開けるのも気が引ける。しかしこれは俺宛ての手紙かもしれない。そもそも俺がもらったものだ。勝手に開けたからと怒られる筋合いはない。
そう言い訳を考えながら俺は封筒を開けた。そこには見たことの無い文字で書かれた手紙のようなものが1枚入っていた。
これはなんだろうか。まあいい神が言っていた所へ持っていけばわかるだろう。
｢おい神からここへこれを持っていけと言われた。｣
｢ではこの封筒はお預かりいたします。｣
受付の人だろうか。封筒を渡すとベルトコンベアだったかなんだったかそんな感じのものに乗せられた。
ふと誰かの声が聞こえた
｢おい知ってるか？昔は今みたいにランダムでここに持ってこられた紙を見て能力を決めるんじゃなくてバランスよく決められてたみたいだぞ。例えば可愛い子は頭が悪いとかさ。｣
｢そんなの都市伝説だろ？今じゃ出来るやつは見た目もいいこともありゃブスだが賢い奴もいる全てがランダムさ。あの紙に書かれたように才能を決めるのが俺らの仕事じゃないか。この仕事は大昔からあったんだぞ？｣
俺は気づいたら真っ暗なところにいた。
それからどれぐらいだっただろうか。
どんどん記憶がなくなっていくような感覚だ。
｢可愛らしい女の子です。｣
｢まぁ！可愛いわ！この子の名前はAにしましょう！｣
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作者名：K | 作成日時：2021年2月5日 22時
