荒野 ページ35
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夜明けがすぐそこまで来ていた。
Aは微かなオーラを便りに、数時間前まで何者かと争った形跡のあるヨークシン郊外の荒野にたどり着く。
不気味なほど雲のない空には、宵の明星と呼ばれる星が煌々と輝いていた。
一ヶ所だけ、不自然に土が盛り上がっている場所へ行くと、Aは一段と念を感じ取った。
「…」
黙々と、Aは掘り返した。
「…」
そして、彼を見つけた。
体重のある巨体をいとも簡単に、引き上げる。それはネテロと強化系の修行の賜物だ。
「今更、こうやって現れても遅ぇよって話だよね」
目が開いたまま、亡骸となった彼の瞼をそっと手のひらで下ろした。
「……皆のところへ、帰らないと。ウボォー。
きっと、ノブナガとシャルが心配してるから。」
Aはウボォーによく似た人形を抱えて、ある人物に電話をかけた。
太陽が出る前に、迎えに来てくれるそうだ。
「ごめんね。」
彼女の謝罪は果たして彼に届いたのか、
もう帰らぬ人となった者がそれを聞いたのかどうかは、
知るよしもない。
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Aの連絡はノブナガへ届いていた。
「ウボォーが死んだ、…か」
「今、ノブナガが二人を迎えに行ってる」
マチは表情を変えず、淡々と団長に報告した。
「やっぱり、オレもついていけばよかった…！！」
と、シャルナークは下唇を噛んだ。
団員はウボォーの死を受け入れられずにいた。
「意味わかんねぇ」
ばぁんっ！と壁を殴り砕いたのは、フィンクスであった。
「ウボォーが死んだ上に、それを連絡してきたのがあいつだと？」
「たぶん、それがAの念の力だと思う。私たちもあの子自身もAの念のことをわかっていないんだから、こういうことだって起こってもおかしくない。」
マチはフォローするようにフィンクスに言った。
「じゃあなんで、奴がこの街にいんだよ？！」
「ハンター協会の仕事で、マフィア情勢を探っていたらしいよ。…ごめん。言ってなかったんだけど、地下競売で俺、Aに会ったんだ。」
「「？！」」
シャルナークの告白に全員が驚いていた。
「なんで、それを隠してた？奴のせいでウボォーが死んだのかもしれねぇんだぞ？！？！！！」
フィンクスのオーラがどんどん強くなる。
「Aは旅団を裏切ることはしない」
「そんな根拠はないね」
フェイタンもシャルナークに反論する。
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χ(プロフ) - 苺さん» 苺さん、いつもいつも本当にありがとうございます。私のような作者は決して占ツクの読者様の期待に沿えないようなダメ作者なのですが、それでも応援してくださり本当に嬉しいです。 (2019年4月1日 22時) (
レス) id: ce49c7014e (このIDを非表示/違反報告)
苺(プロフ) - 前作にてコメントをさせて頂きました苺です！作者よりのページを読みました。心中お察し致します。作者様の考えは凄いと思います！ほとんどの方々は更新されずに放置ですが完結させようとしている所は本当に凄いと思います。これからも勝手ながら応援させて頂きます！ (2019年3月28日 20時) (レス) id: 6c6e9dd4b6 (このIDを非表示/違反報告)
χ(プロフ) - 名無し80592号さん» そう言って頂けて本当にありがとうございます……！頑張ります！！ (2019年3月28日 19時) (レス) id: ce49c7014e (このIDを非表示/違反報告)
名無し80592号(プロフ) - 楽しみに待っています！気が向いたら更新お願いします!!＿|＼○＿ (2019年3月28日 19時) (レス) id: 662db16a21 (このIDを非表示/違反報告)
χ(プロフ) - 名無し80592号さん» 更新はしていくつもりです。しかし、かなり遅いです。これについては本当に申し訳ないです。 (2019年3月28日 19時) (レス) id: ce49c7014e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Χ | 作成日時：2018年11月1日 19時
