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第13話 ページ15

Aside



『妖気とは?』


青淋「恐らくお前は色々な色の光が見えているだろう。
お前はその光の中から糸がついている光を見つけなかったか?」




さっき見た部屋の光景を思い出してみる。
薄らではあるが、緑や黄色,青,ピンクなどの光が浮かんでいたのを思い出した。




『はい、ピンク色の光にだけ糸がついてました』


青淋「その糸はお前に反応しなかったか?」


『反応かは分かりませんが、ぐるっと囲まれましたけど』


青淋「その光は妖気だ。お前はその妖気だけ扱うことができる。
そして他の色の光はその光に適応した妖にだけ結びつく。」


『なるほど…?』



青淋さんは私を少し見て、付け足したように会話を続ける。




青淋「まぁ、稀にあらゆる妖気を扱える妖もいるがな。例えばそうだな…お前がさっき世話になった妖とか。」



妖気を扱える、さっきお世話になった妖……
妖気…




『……あ、緑香さんですね!』


青淋「そうだ。あいつは必然的に妖気を扱わなければならない仕事をしているからな。」


『そういえばそうですね…妖気を込められない妖もお客様として来ますもんね』



例えば私とか。
と皮肉っぽく心の中で付け足すが勿論青淋さんには聞こえない。




青淋「あぁ。その点お前は扱えなくて大丈夫だろう。見えるだけでも充分だ。」




見えるだけで充分?妖は皆見えるんじゃないのか…

そう思った時、丁度さっきの翠瓏さんの言葉を思い出した。




『そういえば翠瓏さんは見えてないんですね』


青淋「あぁ。翠瓏が何か言ってたか?」


『「光?糸?なんだそれ」って言ってました』


青淋「…妖気が見えないと形が分からないからな。分からないのも仕方がない。」




笑いをこらえるように少し口角が上がったまま返答する青淋さん。
少し翠瓏さんに申し訳なくなってしまう。



『あれ、でも妖気が見えないならどうやって妖気を込めるんですか?』


青淋「適当に歩いていれば自分の色の妖気が近くなると自然と妖気が糸を出して巻き付くんだ。
妖気の数に制限はないから出来るだけ多く持ち帰ってその妖気を利用する。
まぁどれくらい持ち帰ったかは分からないから数は予想でだ。」


『そうなんですね…』



口頭故に完璧に理解は出来ないが、おおよそは理解したから別にいいだろう。

そう言い訳したあと、妖気の数が気になり少し周りに目を向けてみた。

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設定タグ:妖怪 , 半妖 , ファンタジー   
作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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十眠蜂九(プロフ) - こんにちは( ´∀`)σ)∀`) (2017年12月19日 22時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ - (‘*‘) (2017年5月30日 20時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - 新キャラ出ました!雨竹 葵(アマタケ アオイ)君です!白黒なのに葵という名前の意味は次回...! あと更新が非常に遅くなってすみません!完結も更新停止もしてませんからねー!! (2017年2月12日 14時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ(プロフ) - 御伽さん» なるなる (2016年10月29日 19時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - ちさてぃさん» あのね、元々アナログで描いてたのを線画輸出して修正して色付けて編集してってしただけだからそんなに時間かからなかったの (2016年10月28日 23時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:冰鬆葉 | 作成日時:2016年7月25日 19時

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