第10話 ページ12
Aside
翠瓏「じゃあ次いくか!」
そういうと翠瓏さんは半回転して私の方に向き、にっと笑った。
『今度はどこへ?』
翠瓏「うーんと、次はなぁ…」
翠瓏さんが考える素振りをした時、後ろから誰かがドン!!と翠瓏さんにぶつかった。
?「やっほー!翠瓏久しぶり!」
翠瓏「お、黄蘭!?帰ってきてたのかお前!」
黄蘭「ん!覚えてくれてたんやねー、さっすが翠瓏!元気にしとるか?」
翠瓏「おう、まあな」
黄蘭「あ、青淋は何しとる?あいつまだ一人でふらふらしてんの?」
?「おい黄蘭、一人で突っ走るんじゃねぇよ」
黄蘭「あんたが歩くの遅いんやろ?とろとろしてんとはよ歩きよし」
?「はぁ?長いこと歩いて疲れてんだからゆっくり歩くだろ。それよりお前の京かぶりどうにかなんねぇのか」
黄蘭「京かぶりやなくて京の妖やゆうとるやろうが!!それをゆうたらあんたの喧嘩腰みたいなんもどうにかならへんの?」
?「小言の多い婆だな」
黄蘭「婆言うな!あんたかて朱咲とか女子みたいな名前して!中身見たらただの老夫やないか!」
朱咲「おなごとか古い言い方する婆に老夫とか言われたくない。それに____________。」
黄蘭「____!________________!!」
『あ、あの翠瓏さん』
私が二人に聞こえないように小声で尋ねると察したようで耳を近づけてくれた。
『私、お邪魔じゃないでしょうか?』
翠瓏「大丈夫だって!俺だってそんなに仲がいいわけじゃないし」
そういった時、黄蘭さんの耳がぴくりと動いた。
黄蘭「仲良いわけないことあらへん!うちらかれこれ150年くらいの付き合いやんか」
『ひゃっ、150年?!』
翠瓏「そんなに長くねぇよ!本当は130年くらいだろ!」
『それでも相当長いですけど…』
突然出た150年,130年というとんでもない数字に頭の整理が追いつかない。
翠瓏「まあこの事については後で説明するからこいつの相手してないでさっさと回ろうぜ」
黄蘭「ちょい待ちい!あんた、何か隠し事しとるやろ?」
びしっと言った黄蘭さんに、翠瓏さんは一気に顔が青くなる。
そして黄蘭さんが問い詰めようとすると突然朱咲さんが黄蘭さんの首根っこをガシッと掴んだ。
朱咲「余計なことしてないでさっさと店帰るぞ」
黄蘭「あんた一人で帰っときい!」
朱咲「店主に怒られるだろ」
黄蘭「そんなん知らんわ!まだ話終わっとらん!!」
朱咲「どうでもいいから早く行くぞ。」
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
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十眠蜂九(プロフ) - こんにちは( ´∀`)σ)∀`) (2017年12月19日 22時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ - (‘*‘) (2017年5月30日 20時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - 新キャラ出ました!雨竹 葵(アマタケ アオイ)君です!白黒なのに葵という名前の意味は次回...! あと更新が非常に遅くなってすみません!完結も更新停止もしてませんからねー!! (2017年2月12日 14時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)
ちさてぃ(プロフ) - 御伽さん» なるなる (2016年10月29日 19時) (レス) id: 4998cd34df (このIDを非表示/違反報告)
御伽(プロフ) - ちさてぃさん» あのね、元々アナログで描いてたのを線画輸出して修正して色付けて編集してってしただけだからそんなに時間かからなかったの (2016年10月28日 23時) (レス) id: db9f641ea5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:冰鬆葉 | 作成日時:2016年7月25日 19時