憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ38)

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84話ページ38

A side

遠くから数人…いや数十人の足音が聞こえる…

そうだ。ここはシン達が水に潜るんだったよな…確か…

「ここはダメだ!!引き返すんだ!!」

アッシュの声が聞こえる…

『ショーター…壁によって…』

俺はショーターを壁に寄せる。

ガガガガガガガガっ！！！！

うっひょー危ねぇ…

「畜生!!こっちからも来たぞ!!

催涙ガスだ!!!水の中に飛び込め!!」

シン達が水の中に飛び込んでく。

ﾊﾞｼｬﾝｯ!!

他の道を…

『アッシュ!!ここに抜け道がある!!』

まず俺が先におりて安全を確認する。

『大丈夫だ！！降りてこい!!』

次々と降りてくる。

アッシュが何かを言ってる…

「英二!!?」

「ケイン!!アッシュを頼む!!」

そう言って敵の方へ走ってく英ちゃん…

そうだった!!

『あの馬鹿っ!!』

俺も行こうとするがショーターにとめられる。

「おい！」

ここで英ちゃんを死なせたら意味が無いんだよ…

『お願いだよ!!必ず…必ず戻ってくるから!!』

そう言って俺は英ちゃんを追いかけた。

目の前で英ちゃんがコケる。

「いたぞ!!こっちだ!!」

「うっひゃ言わんこっちゃねぇ!!」

俺は英ちゃんの前に出る…

ﾊﾟﾝｯ!!ﾊﾟﾝｯ!!

『英ちゃん大丈夫？』

「僕なら大丈夫だよ。」

とりあえず…

『今は逃げよう！！』

「うん！！」

アッシュ side

『……う…』

目を覚ますと俺は拘束されていた…

『なんだこれっ！』

暴れるが取れない｡

『ふざけんな！なんの真似だケイン!!』

「まぁ。そういきり立つな血圧が上がるぞ。

まぁゆっくり養生しろ。ここは俺たちの隠れ家だ｡」

そう抜かすケインに俺は怒鳴る｡

『ケイン!!』

「その体でどうしよってんだ。暗くてわからなかったがお前の体骨と皮ばかりじゃねぇか。それでよくドンパチできたもんだな…さすがバケモンだぜ…」

俺はどうだっていいんだ。

『2人は…』

「帰ってきてねぇよ。」

『俺なんかよりAの方が危ねぇんだよ…

あいつ無茶しやがって…途中でぶっ倒れでもしたらどうすんだ…』

解けというが解いてくれない

「解いたらお前助けに行くだろ。

今お前に死なれちゃ困るんだ。」

くだらない理由をダラダラと話され部屋を出ていこうとするケイン｡

ﾊﾞｷﾊﾞｷﾊﾞｷｯ!!

『そこをどけ。』

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