憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ27)

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73話ページ27

A side

アッシュが戦いを挑んで数分…

どっちがボコボコにされたかって言うと…

「私がお前に忠告めいたことをするのもこれが最後だ。お前がムッシュに背いたと聞いて私はとても驚いた。お前はもう過去の革質は乗り越えたと思っていたんだね。しかしあのハーフの日本人を見て理由がわかった。だがそれは不可能な事だ。兎と山猫は所詮友達にはなれないんだよ。

ムッシュはあんなことを言っていたが本心ではない。最初にお前の才能を見いだし後継者として育てたのはあの人なのだから。お前を教育するよう頼まれたのき私は断るつもりだった。だがお前に初めて会った時この子はこの世界でしか生きられない子だと思った。だから生き延びるためのその術を教えてやろうと思った。お前は実に優秀な生徒だったよ。私もお前が惜しいんだよ。アッシュ｡私はお前が破滅するのを見たくないんだ。ムッシュの元に戻りなさい。そうすれば富も権力も全てを手に入れることが出来る。ただ一つのことを望みさえしなければ。」

「あんたがそれを言うのか。あのじじいの所で手に入れられるものなんかそんなものは偽物だ。そのうえで俺に与えられた役を演じろって？気が付かないふりをしろって言うのか！！？」

「そうだ。」

「じゃあなんであんたは世捨て人みたいにカリブに引っ込んだんだ！！与えられた役にうんざりしたからじゃないのか！！？余計なお世話だぜ。俺は今幸福なんだ。この世に少なくともただ2人だけはなんの見返りもなく俺を気にかけてくれる人間がいるんだ。

もうこれ以上ないくらい俺は幸福で堪らないんだ。」

「だがそれではお前は破滅するしかない。」

「偽物に囲まれて生きるよりずっといい。」

「はぁ。そうか。」

そう言ってブランカが立ち上がったところで…

『お話は終わったかな？』

「君も私を殴りたいと？」

『アッシュは眠った？』

「あぁ。」

『それならいい。

まぁ大事な人をボコボコにされて指くわえてみてるほど俺はお子ちゃまじゃないんでね…

この傷の分とアッシュの分殴らせてもらうよ。』

「か弱そうな君にできるのかな？」

『舐めてると痛い目見るよ。』

結果から言うと俺は3発ブランカに入れることが出来た。

けど俺はその倍くらってる。

『はぁ～！！疲れたー！久々にこんな動いたわ。』

「君は何者なの？」

『俺は日本の警視庁署長の三男だ。』

「二男までと聞いているが｡」

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