憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ26)

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72話ページ26

アッシュ side

「あんな奴のためになんでっ…なんでそんな簡単なんだっ!!」

ユーシスがAを見てそう叫ぶ。

Aは呆れたように…

「なんでって…死んで見せろって言ったのはお前だろ？」

衝撃を受けたようにユーシスは1歩後ろへ下がる。

「もうよしなさい。」

ブランカがユーシスの肩に手を置きそう言った。

「この子はほんとに貴方が何を言っているのか分からないんですよ。

それより要件を」

「これまでに集めたBANANAFISHの全ての情報を提出しドースン博士を引き渡すこと。時間は48時間｡守られなかった場合直ちに奥村英二を殺すこと。そして仕事が住んだら君らはムッシュに引き渡される。」

「元のあるべき道に戻るだけだ。まぁ。そっちの小僧はお前の巻き添えだがな｡

お前らを最低の男娼として働かせてやろう。

どんな生麩も耐えられないことを経験させてやろう。」

「この条件を呑めば英二は安全だ。日本へ帰って平穏な日常を過ごすだろう。そして君らのこともやがて忘れる。君らは何もかも失うんだ。探し求めた真実も兄の復讐も仲間の信頼も自由も…」

「わかった。」

そう返事をしたのはAだった。

『なんでだ！！？』

「アッシュの言うとうりだ。君はほんとにそれでいいの？何もかも失って地獄に落ちてもそれでいいの？」

そう言ってユーシスは俺に詰め寄ってきた。

「ごちゃごちゃうっさいなぁ!!言うとうりにするつってんだからいいだろ！

アッシュ｡英ちゃんは無事でいられるんだろ？だったらそれでいいよ。それにお前の傍にも居れて安否を確認できる。俺はそれだけでいいんだ。お前らを守れればそれでいいんだ。まぁアッシュは守れたって言えねぇけど…」

「取引は成立だ。」

そう言って出て行こうとする奴ら｡

『待てよブランカ｡行く前に1発殴らせろ。』

「それでおさまるのか？」

『おさまらねぇさ！けどこのままお前を行かせたら俺は死んでも死にきれねぇ!!』

「そのすぐカッとなる性格をなんとかしろと言ったはずだかな…

よろしいですか？」

「構わんよ。ただしあまりダメージを与えんように｡あとの楽しみがなくなってしまう。」

「ご心配なく。ただ私も殴られるだけはごめんだ。

さぁ。おいで。」

俺は頃合を見る。

「どうした。逃げてばかりじゃ1発も殴れないよ。」

そう言って詰めてくるブランカ。

首を素手で切られる。

「防御の勘はまぁまぁだな。」
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