憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ23)

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69話ページ23

A side

「隠し事はなしだぞ。」

言うしかないな。

言わなかったらずっと言ってきそうだもんな。

『思い出せないんだ。昔の記憶を…』

「は？」

『名前とかはわかるぞ？だけど昔どこに住んでたとか…』

「病気のせいなのか？」

『分からない。ってかそっちこそなにか隠し事してるだろ。』

「あ。あぁ。俺が会いに行った男が殺されたんだ。射撃された。」

『この業界ならあることだろ？』

「無理な角度からなんだ。」

『凄腕だったんじゃないか？』

「伊部さん!!」

伊部さんだったのか…

「心配したんだぞ！！」

『「ごめんなさい。」』

「Aの方は身体大丈夫なのか？」

『この通り！！』

「とにかく無事でよかった。」

いつの間にかマックスとアッシュはいなくて…

遠距離射撃…

まった。

思い当たる人が１人居る…

アッシュ side

もし俺の想像が正しければ…

ﾊﾞｯ!!

カーテンを開けるがそれらしきものは…

違うのか？

ｶﾞﾁｬｯ!!

「アッシュ!!少し話したいことがあるんだけど…」

『来るなっ！！』

ﾊﾞﾝｯ!!

「い"ぃっ!!」

俺はAに覆いかぶさる。

「「ボス！！」」

『電気を消せ!!』

ﾊﾟﾁｯ

『今だ走れ！！』

俺はAをソファに座らせる。

「Aっ！！大丈夫!!?」

「かすっただけ…」

間違いない…

そしてアイツが狙っているのは…

ﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯﾌﾞｰｯ

「いやぁ。子猫ちゃん大きくなったなぁ。」

『このクソッタレが!!』

「久しぶりに聞くなぁ。その悪態の付き方。変わってないな。

ちょっと待て。」

「やぁ。アッシュ。警告は受け取ってくれたね。我々は彼に仕事を依頼した。標的は君の友人。橘Aと奥村英二。

交渉はあすの午後9時8番埠頭の12番倉庫で。」

『ブランカとかわれ。』

「はいはいー？」

『引退したんじゃなかったのか!!?この大嘘つきめっ！！カリブの隠遁生活が聞いて呆れるぜ!!』

「なんのなんのちゃんと優雅な時を過ごしてるぞ

カリブはいいぞ？光り輝く太陽チョコレイト色の女たち…」

『アソコが腐ってもげちまいな！！』

バンッ！！

なんであんたなんだ。

なんで今頃あんたが…

叶わない…あいつにだけは

とても歯の経つ相手じゃない。

どうすればいいんだ…

どうすれば…

.