憧れのお前に会えて…２【BANANAFISH】【男主】 (ページ13)

今日:5 hit、昨日:3 hit、合計:15,948 hit

59話ページ13

A side

『アッシュ!!』

俺がそう叫ぶとアッシュは驚いたように俺を見る。

「な､んでここに…帰れって言っただろ!!」

『大きな仕事残して帰れるわけねぇだろ!!分かれよっ!!』

負けじと俺も叫ぶ。

人混みをこじ開けアッシュに近寄る。

「俺は…お前と一緒にいたくない!!お前に見られたくないんだ!!」

原作で言われた英ちゃんはこんな気持ちだったのか…

苦しい。

アッシュも酷い傷を負っているようでその場に倒れてしまった。

『アッシュ!!』

上に上がろうとするが警察にとめられ一緒に騒いでたヤツらだと勘違いされ捕まった。

そのまま小さい牢屋に何人も入れられ閉じ込められた。

その後は原作通りユーシスのところに連れてかれて部屋に閉じ込められた。

『はぁ。こんなことしてる場合じゃないのに…』

俺の腰には念の為に銃とナイフがささっている。

ガチャ。

ユーシスが入ってくる

「怖い顔だな。別にとって食いはしないよ。」

『こんなとこに閉じ込めてなにがしたい？俺アッシュの所へ行きたいんだけど。』

「君がアッシュの所へ行ったってできることなんかなんもないじゃないか。」

『ふーん。アッシュの場所知ってんの？』

「もちろんさ。手術は無事済んで最前の治療が行われている。」

ここまでは原作通り…

「ただし悪い情報もある。ゴルディノが帰国する。当然彼のところに連絡が入っているだろう。アッシュが重傷で動けないなんてゴルディノにとってはご馳走だからね。」

俺は座っていたベッドから立ちドアへ向かう。

「どこへ向かう？」

『アッシュのところに決まってんだろ。』

「それで君に何が出来るわけ。ただの足枷になるだけじゃないか。

君もあの男も。

友達？笑わせるね。自分がどれほどのものか理解しているのかい？」

日本の署長様の息子ですけども？

「あのひるいないアッシュ･リンクスに比べて…

彼には友達なんて必要ない。アッシュは野生の獣なんだ。」

へぇ。

『それはお前らが勝手にアッシュに押し付けた固定概念だろ？アッシュはアッシュだ。人間だ。』

「どうやら僕は君のことが嫌いみたいだ。」

『あぁーそうかい。俺も産まれる前からお前のこと嫌いだよ。』

俺の言った言葉が気に食わなかったのか手を引っ張られベッドに押し倒された。

「そおえば君の顔アッシュにそっくりだよね。」

『だからなんだよ。』

俺が睨みつけた瞬間ユーシスの口角が不気味につり上がった。