-53- ページ8
安井side
Aが行きそうな所って、どこなんだよ。
……スーパーしか思いつかない。
よし、スーパー行こう。
この時間に開いてるわけないけど。
とにかく、足を進めた。
しばらく走ると、河原に来た。
俺の少し前に、見たことある人。
安「A！」
俺が呼ぶと、ビクッと肩を震わせる。
「け、謙ちゃん？何してるの？」
安「Aこそ、何してんだよ。」
「散歩だよ？」
安「んなわけないだろ。そんな大荷物でどこいく気だよ。」
「どこでもいいでしょ。謙ちゃんには関係ない。」
安「昨日からおかしいぞ？」
「どこもおかしくなんかない。」
安「何があったんだよ。」
「何にもない。」
安「家出て行くとか言わないよね？」
「出て行く。」
安「なんで。」
「関係ないでしょ。」
安「ダメ。ちゃんと言って。」
「やだ。謙ちゃんには関係ない。」
安「俺ら、一緒に住んでるだろ。」
「でも、本当の家族じゃない。」
安「じゃあ、今から本当の家族のところに帰るのか？」
「そうだよ。」
安「逃げてきた家族から？」
「気づいたんだよ。私、あの時どうかしてたんだって。だから、ちゃんと帰るんだ。」
安「それで納得するの？」
「もちろん。私の本当の家族なんだから。」
安「そうか。じゃあ、もうこれで用無しだな。俺らには。」
「もちろん。もう私達は、赤の他人。さようなら。」
そう言って、Aは俺に背中を向けて、また歩き出した。
でも、また俺の方を向いた。
「謙ちゃん。ありがとう。」
そして、また歩き出した。
Aの言葉が、とても胸に刺さったのは、気のせいなのか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 185人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルーマオ(プロフ) - みるふぃーゆさん» ありがとうございます！！ (2016年9月28日 0時) (
レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
ルーマオ(プロフ) - ひろみさん» ありがとうございます！ (2016年9月28日 0時) (レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
みるふぃーゆ(プロフ) - いきなりのコメントでごめんなさい。続編読みたかったのでうれしいです！！楽しみです！読ませていただきます！！ (2016年9月27日 23時) (レス) id: f57e8d34e0 (このIDを非表示/違反報告)
ひろみ(プロフ) - 続編できたら読みますよ...♪*ﾟ是非読まして頂きます。 (2016年9月27日 22時) (レス) id: cbc5f05bac (このIDを非表示/違反報告)
ルーマオ(プロフ) - みづさん» ありがとうございます！！大好きと言っていただき嬉しいです！ (2016年9月27日 20時) (レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2016年8月28日 23時
