無意識の幼馴染み (ページ7)

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７．ページ7

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数日後、Aはまた末澤の所に来ていた。

山崎「最近、お店に新しいお客さんが来たんやで。そのお客さん、すっごい面白い人でさ…」

毎日来ているが、その話は今までしていなかったので、溜まりまくっていたお客さんの話をしていた。

すると、入口のドアが開く音。

ドアの所に立っていたのは、あのお客さんだった。

山崎「あれ、なんでここに？」

「店員さんこそ…」

山崎「私、末澤の幼馴染みなんです。お客さんは？」

「末澤は、大学の後輩で。ずっと仲良かったんですよ。」

山崎「そうやったんですか。」

「今まで来ようと思って、全然来れてなくて、最近やっと来れるようになったんですよ。」

山崎「だからあの店にも？」

「はい、末澤から話には聞いてたんで。幼馴染みがバイトしてるって。」

山崎「え、そんなこと言ってたんですか？」

「会う度に幼馴染みの話ばっかりで、どんだけ好きやねんって思ってたんですけど、本人見たら言いたくなる気持ちも分かるかも。」

山崎「恥ずかしいです…。あの店の店長も一応幼馴染みみたいなもんなんですけどね。」

「もしかして古謝くん？その人の話はちょっとしか出てないです。」

可哀想な古謝。

山崎「あ、座ってください！椅子どうぞ。」

「ありがとうございます。」

２人は、ベッドの端に並んで座った。

山崎「お客さんは｣

「あ、もうお客さんって呼ばなくていいですよ。俺、林真鳥って言うんで、真鳥って呼んでください。」

山崎「じゃあ真鳥くんって呼びます。私は山崎Aって言うのでお好きなように呼んでくださいね。」

「Aって呼んでいいですか？」

山崎「どうぞ。でも私のこと下の名前で呼ぶ人なんて数人しかいないですよ。」

「末澤から話聞いてたら、俺も呼びたくなったんですよ。」

変わったひとだなぁ。

Aは、そう思っていた。