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古謝side
今日、やっぱりAは末澤のところに行かずにこっちに来た。
山崎「おはよ…」
古謝「おう、えらい早いな。」
山崎「ここ最近の早起きの癖が抜けへんくて。」
古謝「そうか。コーヒーでも飲む？」
山崎「うん。」
少し気まずい感じで、始まった俺ら二人の朝。
特に話すことは、お互い無いから、ただコーヒー飲んでただけ。
淳弥が来たら、Aはいつものようにしとったけど。淳弥って、意外と勘鋭いから、気付いてないはずが無い。
ましてや、好きな人の変化なんて一番に気づくはず。
朝田「珍しいと言えば、Aちゃんも今日朝早くなかった？僕結構早く来たつもりやったんやけど。」
ほら、やっぱり気付いてる。
Aは何とか誤魔化してたみたいやけど、淳弥は納得行くわけないよな。
俺もその時、何かを言ったわけじゃないから、あまり聞かない方がいいって言うことは、察したみたいやけど。
朝田「古謝くん。」
納得の行かなかった淳弥は、俺に話を聞いてきた。
山崎「お疲れです。また明日。」
Aはいつもより早く帰って、俺から話を聞き出すには絶好のタイミング。
古謝「どうしたんや。」
朝田「Aちゃんと何かあったん？」
古謝「あったっちゃあった。」
朝田「え、何があったん。」
古謝「それは教えられへんな。」
朝田「なんで。」
古謝「淳弥は、それを聞いてどうするつもりなん？慰めようとでも思ってんの？」
朝田「話によるけど。そのつもり。」
古謝「それはやめといた方がいい。」
朝田「なんでっ。」
古謝「あいつは、慰められたぐらいでお前のこと好きになるような奴ちゃうぞ。」
朝田「そんなん分かってるよ。僕は、そこまでアホじゃない。」
古謝「でもこの話ばっかりは、お前に教えてもどうにも出来んからな。教えられへんわ、すまんな。」
俺がそういうと、淳弥はこれまでに無いくらいの悲しい顔をしていた。
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作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2017年9月10日 0時
