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真鳥「なんか怒ってます?」


朝田「怒ってません。」


そう言って、奥の方へと戻っていった朝田。


山崎「さっきからあんな調子やから、気にせんといて。なんか嫌なことでもあったんちゃう?」


真鳥「俺じゃないならいいんやけど。」


山崎「ちゃうと思うで。」


全部あなた達のせいですよ、とは言えず、朝田は奥で古謝と話していた。


古謝「さっきの言い方は、怒ってる言い方やろ。」


朝田「そう伝えたはずなんやけど、あの人には全く効いてない。」


古謝「あれはA以上の天然、いやアホかも知れへんな。」


朝田「ほんまに。」


そんなことを喋っていると、別のお客さんがやってきて、朝田はそっちに回った。


古謝「A、手伝って!」


山崎「はいよー。」


5名のおば様達で、注文を古謝1人で作るのは、とても時間がかかるので、Aに調理を手伝ってもらう。


真鳥「すいません、お会計。」


古謝「淳弥!行ってくれ。」


朝田「はーい。」


レジでお会計すると、必然的にお客さんとは向かい合う事になるが、一切真鳥の方を向かない朝田。


真鳥「あの、何にも無いんで安心して下さいね。」


朝田「何がですか?」


真鳥「今のところ、Aのこと、何とも思ってないですから。」


朝田「お釣り80円です。」


真鳥の手のひらにお釣りを置いた。

それを受け取り、真鳥は出口へと向かう。
でもすぐにはドアを開けず、淳弥の方を向いて言った。


真鳥「今のところ、ですけど。」


そして、進行方向を向き直して、真鳥は店を出た。


朝田「何、あいつ。」


古謝「淳弥ー、料理出来たー。」


朝田「はーい!」


真鳥の言葉が、何故だか胸に引っかかる朝田だった。

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作者名:だーちゃん。 | 作成日時:2017年9月10日 0時

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