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三ヵ月前、末澤が倒れた。
そして寝たきりになった。
山崎「おはよう、末澤。」
私は今日もこの部屋に来ている。
目の前のベッドで眠っているのは、末澤誠也。
私、山崎Aの幼馴染みだ。
山崎「今日は、晴れるらしいよ。良かったなぁ。」
そんな話をしても、彼に反応は無い。
だって彼は寝たきりになってしまったから。
山崎「朝からいい日差しやで。カーテン開けるね。」
昨日、看護師さんが閉めた(のだろう)カーテンを開ける。
少し暗かった病室に、明るい光が差し込む。
末澤の顔も日差しがかかって、綺麗に照らされている。
山崎「眩しくない?大丈夫?」
疑問形で聞いたって返事は無い。
それは、私も十二分に分かっている。
でもこのまま話しかけ続けたら、末澤が起きそうな気がする。
私の思い込みだっていい。彼が起きるのなら、何だってしたい。
山崎「もっと面白い話があった良いんやけど、なんにも無いねんなぁ。」
ほとんど、こことバイト先、家の往復ばっかりやからあまり話のネタになるようなことが無い。
やから、初対面の人みたいに、天気の話を毎回してしまう。
山崎「今日は何か起きるかなぁ。」
ベッドの横の椅子に座って、彼の顔を見る。
寝息を立てている。
不謹慎かもしれないけど、すごく気持ちよさそう。
そっちで何してんの?私も皆も待ってるんやけど。
山崎「はよ戻ってきてな…」
時計を見ると、バイトに行く時間だった。
山崎「じゃあ行ってきます。」
私は病室を出た。
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作者名:だーちゃん。 | 作成日時:2017年9月10日 0時