ー24 ~過去編~ ページ28
Aside
あの日、謙太郎に聞かれてから、他に何も聞かれることはなかった。
私の日常は相変わらずで、エスカレートすることも何も無かった。
でも、ある日の放課後。
ジャニ部の部室に向かって歩いていたら、知らない女の人達に絡まれて、そのまま人気のないところへ連れていかれた。
そこで、浴びせられたたくさんの悪口。
今までよりもひどかった。
思い出したくもないくらいに。
女の人達は、悪口を言い終わると、スッキリしたのか去っていった。
幸い、手は出されず、怪我をすることは無かった。
もう部活が始まっているから、とりあえず部室に急いだ。
｢す、すいません！遅れました！｣
桐｢珍しいなぁー、Aが遅れるなんて。｣
｢ちょっと、居残りしてました。｣
桐｢そーか。｣
何事もなかったかのように、準備を始めた。
謙｢おい、A。｣
｢何ー？｣
謙｢やっぱ、お前、なんかあっただろ？｣
｢だからないよ。｣
謙｢そんなことない。Aは、分かりやすすぎんだよ。｣
｢え？｣
謙｢お前は、自分で我慢するときのくせが出てる。｣
謙｢あと．．．目に涙がたまってる｣
｢え．．．。｣
そう言われて、瞬きを一つした。
頬を伝う何かがあった。
手で触ると、頬は濡れていた。
それでわかった。
あ、私泣いてるんだって。
その一筋の涙で、今まで我慢していたものが溢れ出した。
私は、大声で泣いた。人目なんて気にせずに。
とにかく泣いた。
桐｢なんや、どうしたんや？｣
謙｢今は、泣かせてあげてください。きっと辛かったでしょうから。｣
桐｢え、謙ちゃん、どうゆうこと？｣
謙｢詳しくは、俺もよくわかんないです。｣
桐｢落ち着いたら、事情聞こか。｣
中｢せやな、皆、練習しといてー。｣
『はーい。』
皆は、練習に戻ったけど、中間先輩と桐山先輩、謙太郎と真田くんは、私のところにいてくれた。
真｢大丈夫だよ、Aちゃん。｣
中｢落ち着いて、ゆっくり深呼吸してみ？｣
｢は...ﾋｸｯ...ﾋｸｯ...はい。｣
しばらくしてから、落ち着いた。
桐｢どうしたんや。良かったら話してくれ。｣
桐山先輩は、強面だけど、こういう時はとっても優しい。
｢あの、実は．．．．．．｣
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 187人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ルーマオ(プロフ) - びっけさん» コメントありがとうございます。たしかにそうですね笑 私、関西人なのでなぁを使いがちでした、今後の参考にさせて頂きます (2017年6月22日 23時) (
レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
びっけ - お話キュンキュンしながら読んでいます。5話の「なぁ」のところを『ねぇ』にするといいなと思いました。(私が思っただけですのできにしないで) (2017年6月22日 22時) (レス) id: af71556b9c (このIDを非表示/違反報告)
ルーマオ(プロフ) - はるちさん» ありがとうございます (2016年5月7日 21時) (レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
はるち - 幼馴染みで、恋とかキュンキュンしますね♪これからも (2016年5月7日 13時) (レス) id: fb4b4f2984 (このIDを非表示/違反報告)
ルーマオ(プロフ) - 珠樹さん» コメントありがとうございます！ジャニ部っていう部活作っといて、全然そういう話出てないですよね･･･汗 ありがとうございます！お話作ってみます！これからもよろしくお願いします！ (2016年3月30日 21時) (レス) id: 9f6ad5c410 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：だーちゃん。 | 作成日時：2015年11月26日 18時
