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松本side
中学3年の夏、
学校全体が体育祭の練習に熱を注いでいた。
俺は応援団として一生懸命にクラスを引っ張った。
でも、毎回毎回あからさまに手を抜くやつが一人いた。何度注意しても直らない。
本番間近になってもそいつの振る舞いは直らず、団席で変に目立っていた。
「おい、お前だけ目立ってんだよ。手ぇ抜いてんじゃねぇ。」
俺はついにそいつに怒った。ここまでしないとこいつは直らないと思った。
『聞くけどさ、こんな事に力入れて何になんの？』
俺には質問の意味がわからなかった。
そんな事考えたこともなかったから
カッとなってそいつを殴った。力いっぱい、何度も何度も殴った。
俺の考えと違うから
俺の考えが間違ってるわけがないから
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作者名：めい | 作成日時：2019年2月17日 11時
