【東京喰種】孤児院少年【男主】 (ページ2)

今日:1 hit、昨日:4 hit、合計:1,981 hit

孤児院少年．１ページ2

_ Aside _
．

すっかり日が暮れ暗くなった道を
一人で歩いている

周りには、仕事終わりの社会人しかおらず、自分の様な子供はいない

『寒いな...。もう少し着込んでくればよかった...。』

今の自分の格好を見ながらそう呟く
今の格好は、長袖のカッターシャツに真っ黒なジーパン

とても今の季節に着るような服装ではない

そのことに少し呆れて息を吐く
その息が白く染まり、呆気なく消えていくのをただただ眺めていた

『 .....そう言えば、何も連絡せずに来ちゃったな。いきなり来て泊めてもらえるかな...？』

今日は、孤児院ではなく、
｟あんていく｠にお世話になろうと思っていたため、今までそこに向かい歩いていた
だが、今更連絡を入れていないことに気づき携帯を取り出す

もうすぐであんていくに着くが、連絡を入れないよりはましだろうと思い、店長に連絡を入れる

『よし、これで大丈夫かな... 』

連絡を入れ終え少し歩くと、すっかり見慣れたあんていくが見えた

扉に掛けてある札はCLOSE(クローズ)となっているが、さっき店長に連絡を入れたから入っていいと思う

入る前に、扉の前で深呼吸をし扉を開ける

扉を開けた瞬間、心地よい鈴の音が聞こえると同時に、コーヒーの匂いと微かに香る木の匂いが鼻孔を刺激する

やっぱり、この匂いは落ち着くな.....

董「すみません、もう店は閉まって.....ｯ?! A? なんでここに..... 」

『お久しぶりです、董香さん。すみません、ここに来るって連絡入れるの忘れてて...。でも店長には今さっき連絡したので』

董「そう...。じゃあ、今日はこっちに泊まるって事だよね。店長、今上にいるから一応行ってきな？」

『分かりました』

董香さんの言葉に頷き、二階へと上がっていく

いつも店長が仕事をしたりしている部屋の近くに行くと、店長以外に誰かの話し声が聞こえた

お客さん.....？
でも、お客さんを上に連れて来る事なんて
滅多にないし.....

店員さんと話してるのかな？

そんな風に考えながらも
とりあえず扉をノックする

そしたら、話し声も無くなり、扉に近づいて来る足音だけが聞こえるようになる

少しして静かに扉が開き、店長が笑顔で出迎えてくれる

芳「お帰りA君。今日はこの部屋の隣の部屋を使ってくれるかな？」

『分かりました。連絡するの遅くなってすみません』

芳「大丈夫だよ」

店長と話をしていると
後ろにいる男の人と目が合った

．