いくつものストーリー【wrwrd】 (ページ6)

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『なんで残ったん。』

tn「懐かしいなぁ、ここも。」

わかってるから、

『あんさんらが避けてたくせに。
いつも飯食うときは反対の屋上やん。』

os「いやぁ、俺らが馬鹿なせいで、
　また同じやり方しかできなかっためぅね。」

死人の姿も、声も、死を直面した者しか

『もう…雨降るから…はよ、帰ってよ』

gr「あぁ、雨が降ってきたな
　まるであの時みたいだ。」

聴こえないと言う事くらい。

『いい加減にしてよ！』

tn「すまん…A先輩」

聴こえてよ…お願い

『ねぇ、本当にやめてよ、謝らんでよ。
　あの時は気づかなかった私が悪いんだよ。
　雨、降ってきてるでしょ、もう帰ってよ。』

os「この雨気持ちいなぁ…
　 Aちゃんが居た時の安心感あるめぅ。」

『''貴方達は悪くないんだよ、
　だから謝らないで、私は大丈夫だから''』

gr「ッ…は、A…？」

え、なんで聴こえて…

tn「せ、先輩…あの時はごめ、なさ」

『''…ごめんね、気に負わせちゃったね。"』

貴方達なりに頑張ってたよね。ごめんね。

os「Aちゃん、逝かないで、」

『"…時間がね、もうないみたい
　貴方達にまた会えてよかった。"』

心残りは無くなった。

『''バイバイ''』

次に逢える日はきっと晴天でありますように。

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