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次の日の昼休み、職員室前を通ると、



「金持ってねぇんだェェ!!」


..これは、三橋くんの声だ。

そう思って覗いてみると、


「おかしなサングラスかけやがってよォ..そんなに眩しいかよオイここ室内ですけどォ!?」


..反町先生、頑張って。

そうエールを送った。


「..あれ、Aちゃん何してんの?」


『あ、伊藤くん..職員室から三橋くんの声がして、ちょっと、様子見を..』

「三橋、こんなとこにいたのか..ごめんAちゃん、先教室戻ってて」


『..二人は、戻らないの?』


「..いや、実は「俺と伊藤はあざらし見に行くんだよ」

いつの間にか現れた三橋くんがそう言った。


『あざらし..!?私も見たい..!』


「くっそカワイイなァおい..じゃねェ!!....いやその〜なんだ?すごい..凶暴な?暴れん坊な?あざらしらしくて?..だからお前は留守番だよ」


..私も見たいのに..。

納得いかない私は頬を膨らませた。


「..んな顔しても無駄だ、早く戻れ」


三橋くんは冷たくそう言って背中を向けた。


..やっぱり、三橋くんは冷たいまんまだなぁ..。

少しだけ、悲しい気持ちで教室へと戻った。



「..なんなんだあのキラッキラした目はよォ..可愛すぎるだろうがェェ!!!え!?あれですか!?実は!?あざらしの!?あざらしの仲間ですか!??」


「..こんな三橋見たら、Aちゃん何て言うんだろうなぁ..」



____


教室へと戻り自分の席に座ると、

..たしか、佐川くん?がこっちをチラチラ見たり、キョロキョロしたりしていた。


「..今がチャンスか?いやでももし三橋さんが帰ってきたりでもしたら..俺は..!!」


『..あの、』

「はいッ!!」


『..もしかして、三橋くんたち、探してるの?二人なら、あざらし見に行ったよ?..私も行きたかったなぁ..』


「あざらし??..あぁ、そういうことか、(喧嘩しに行ったんだろうな、..ていうかまんまと信じてるAちゃん可愛すぎる)」

「..あのさ、Aちゃん..Aちゃんって、前は東京に居たんだよね?」

『うんっ』


「俺さ、東京の、クリームソーダ?って店に行きてェんだけど、行き方とか場所とか全然分かんなくて..Aちゃん、分かったりする?」


『!..分かるよ、教えてあげる!』


私は頼りにされたのが嬉しくて、笑顔でそう答え、佐川くんに詳しく教えてあげた。


「ありがとうAちゃん!これで安心して東京いけるよ!!」

『どういたしまして..楽しんで行ってきてね』


私はそう言って微笑んだ。

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りんごとミカン(プロフ) - 楽しく読ませてもらってます!!続き頑張って書いてください!めっさ気になります!お願いします!!!! (2019年2月9日 0時) (レス) id: aed6b83019 (このIDを非表示/違反報告)
ふうか(プロフ) - いつも楽しみに読ませていただいております…!これからも応援しております…! (2018年11月29日 21時) (レス) id: 8efdf1c9c8 (このIDを非表示/違反報告)
みかな - 楽しみです。続きが、気になる (2018年11月28日 17時) (レス) id: 4b97b9501b (このIDを非表示/違反報告)
カナリア(プロフ) - 三股ww面白いですね!楽しみにしてます (2018年11月25日 18時) (レス) id: 0cf1c80018 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:さあにょん | 作成日時:2018年11月20日 15時

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