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序章 ページ1

そこでわたしは初めて自分のことを知った。

パソコンから必要なデータを奪い、邪魔なデータは削除。

1階に火をつけて燃やし、そこから逃走。

この施設にいた人を誰一人逃すことなく殺してしまった。

その後天野菜月と名乗り、子ども施設に預けてもらう。

戸籍は先生に任せてつくってもらい、やっとわたしという人間は生まれた。



あの時わたしを殺しておけばよかったのに。

わたしの始まりは、逃走したあの日だったんだから。

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作者名:ユイナ | 作成日時:2017年5月15日 23時

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