7話(過去的な…?) ページ8
──朔夜深月と言う男────
俺はね、ごく普通の家庭に生まれたんだ
小学校でも人並みに勉強はできたし、友達も居た。
でもね、中学に上がった頃から変わっちゃった
いじめが始まったんだ…。俺ね、今では結構強いよ?でも、当時はまだ力なんてなかったの。
だから、殴られるまま、蹴られるまま、手も足も出なかった。
それが嫌で、強くなりたくて、天然理心流っていう剣術をならい始めた。
最初はね、刀の持ち方すら分からなかった…
振り方も、立ち回りなんて難しくて嫌いだったよ笑
でも、これ以上傷付かないために、必死で寝る時間も削って頑張った。
高校に上がる頃には、お師匠といい勝負どころか、勝てるくらいにはなったの。すごいでしょ?
大会なんて出たこと無かったけど、強くなったことはわかった。
嬉しかった。でも、それをいじめてきた人達に使おうとは思わなかったよ。怖かったんだ、この力を人に向けるのが。
強く、なりすぎたのかな…ってすごく悩んだよ。
でも、こっちの世界に来てさ、これから仲間になってくれるかもしれない人達を…ゲンを…守るためならこの力を使ってもいいかなって思ってるんだよ?
気持ち悪いかな…?でも、これは本心だからね?
ふふっ、俺の話はこれくらいかなぁ…あ、ほら、みんな戻ってきたみたいだよ?やる事あるんでしょ?俺も手伝うから行こう?
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作者名:ルイス | 作成日時:2020年7月26日 3時