4話 ページ5
─────石神村─────
ｶﾞﾝｯﾄﾞﾝｯ
何かがぶつかり合うような音と歓声が村を包んでいた。
｢あのー…ゲン？ここにほんとに千空さんがいるのかい？こんな危なそうな村に…？｣
不安そうにゲンを見上げてそう聞く深月。
ゲン｢うん、いるよ〜！いるいる！今日は御前試合なんだよね〜！｣
御前試合…？と聞こうとしたが聞いたところでどうせ分からないし話が長引くだけだと判断し、その言葉を飲み込んだ
ゲン｢あっ…ちゃ〜これちょっとバイヤーなんじゃないの〜？クロムちゃ〜ん…｣
｢な、にこれ…え、あの黒髪の人、大丈夫…？｣
クロムと呼ばれた少年は立ち上がったかと思うと、スイカの殻を棒の先に引っ掛け、金髪のガタイのいい男に向けた。
村｢…？｣
村｢なんでスイカの仮面を…？｣
千｢…｣
マ｢ムハハハ、何かと思えば俺がブッ壊した妖術仮面じゃねえか！
今さらそんなもん見せつけて俺がビビるとでも思ったのか！？｣
｢…!?彼は何がしたいんだい？？｣
ゲン｢もしかして…レンズに光を集めてマグマちゃんに火をつける気じゃ…｣
千空｢…勘違いしてやがる。クロムの狙いはスイカメガネのレンズでマグマの黒い服に着火。どう見てもそれだ。
着火用の虫眼鏡は"光を集める"凸レンズ。
逆にメガネは"光を広げる"凹レンズ。
メガネじゃどうあがこうが火なんか100億%つかねえんだよ…！！｣
全｢！！！｣
マ｢ムハハハハ！！妖術の目だったか？そいつがありゃ自分の目はいらねえよな。
クロム、まずはお前の目を潰してやる。片側ずつじっくりな。｣
千｢ダメだ、クロム…｣
マ｢ムハハハハ！！妖術の目だったか？そいつがありゃ自分の目はいらねえよな。
クロム、まずはお前の目を潰してやる。片側ずつじっくりな。｣
千｢ダメだ、クロム…｣
クロ｢そう俺はクロム。科学使いクロムだ…!!!｣
｢な、なんのことか全然分からないけど黒髪くん、頑張れ…！｣(ﾎﾞｿｯ
マ｢ムハハハ、なんだその仮面脅しのつもりか！？｣
千｢ダメだ、クロム！着火できんのは凸レンズだ、メガネの凹レンズじゃ光は集まんねえ……!!｣
ク｢おぅ、心配すんな千空先生。これでも俺は科学使いの端くれだ。"気づいてたぜ"。｣
千｢クロム、テメー…まさか……!!｣
ゲン｢でもそんなんで火とかついちゃうの？ジーマーで。｣
千｢ああ、収斂発火っつってな。吸盤+空気の凸レンズで火事になった事すら…｣
(文字数(泣)
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作者名：ルイス | 作成日時：2020年7月26日 3時
