3話 ページ4
ゲン｢司ちゃんｯｯ!!やばいよｯｯ!!｣
洞窟の中に息を切らしたゲンが入ってきた
司｢ゲン…？どうしたんだい？｣
ゲン｢はぁはぁ…Aちゃんが…ｯAちゃんが崖から落ちちゃったんだよｯ!!｣
司｢…!?!?崖から…？どういうことだい？｣
ゲン｢Aちゃんが夜空が綺麗に見れるところに行きたいって言い出したから一緒に行ったら崖が崩れて…ｯ!!Aちゃんが…｣ｸﾞｽｯ
ゲンは泣きながら報告をした
司｢…そうかい…、その崖まで連れて行ってくれるかい？｣
ゲン｢わかったよ…｣
───崖───
司(これは確かに血だ…川が横に流れていることから察するに…遺体は流されてしまったのか…)
ゲン｢司ちゃん…Aちゃんは…？｣
司｢これは…うん、流されてしまったみたいだね…確かにこれは血だし…タヒんでしまったという線で間違いないだろうね…｣
ゲン｢Aちゃん…さっきまで、一緒に…いた、のにｯ｣ﾋｯｸｸﾞｽｯ
司｢…僕は先に戻っているね｣
ゲン｢…ﾆﾔｯ｣
ゲン｢司ちゃんはもう行ったよ…
──────Aちゃん｣
｢あー…騙せたみたいで良かった…。｣
Aには傷一つなく元気な様子だ
ゲン｢それにしても、この血、どうしたの？｣
｢イノシシの血だよ？ここは獲物が沢山いるからね〜！｣
ゲン｢そ、そっか｣(あれ？Aちゃんって華奢に見えて実は結構バイヤーなんじゃ…)
ゲンはやっとAがゴリラ気質だと気付き始めた
｢あ、千空さんに会いに行くのって明日のいつになる…？それまで俺隠れてなきゃだよね？｣
当の本人はそんなことを思われてるなんて知らずケロッとしているが…
ゲン｢あ〜…そっか、隠れなきゃいけなくなっちゃったのか…じゃあ、もう今から行ってもいいね！｣
｢今から？わかった…！｣
こうして、ゲンとAは石神村に向けて歩き始めたのだった
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作者名：ルイス | 作成日時：2020年7月26日 3時
