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4年前。
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「100万！」
「120万！！」
「私は300万出すわ！」
「ゾム、あといくつ？」
「次で最後やな。たしか子供やった筈や」
汚い声が飛び交う。腕一つになんて金はたいてんだと思うが此処は普通やない。
僕に理解できるもんやないと割り切る。
「もういないですか！？では46番さんの420万で落札になります！」
盛り上がる会場。ゾムも楽しそうに笑うがこいつ幹部だよな？？
まあゾムは昔の環境的に慣れてるからか。いらん性癖知ってもうたな、と視線を逸らすとナイフで頬をツッと切られる。
「いっ、」
「性癖とちゃうから」
楽しそうに笑うがなんで見透かせるんですか。というかすぐ手を出すのはやめてほしい。
「最後の出品物は最後に相応しい目玉賞品！類を見ない珍しい目玉を持つ幼女になります！まずは500万から！」
これが終わったら漸く帰れるか、と思いゾムを見たら釘付けになっていて、何がそんなに面白いのかと呆れ半分で視線を移した。
『__』
「は？」
何かしら感情を纏う他の人間とは違って、何も感じない幼女。
歳はいくつだろうか、12、13あたりに見える。
だけどあどけなさを残しつつ憂いを秘めたその体に息を呑んだ。
目が合ったが、やはり何も感情は感じない。ゾッとするぐらい感情が抜け落ちた時のコネシマとはまた違う、波紋すら見えない程静かな姿勢。
肌には無数の傷がつけられていたが整いすぎた容姿だからなのか、説明を聞くにまだ処女らしい。
まだ、というのはおかしいが此処では珍しいのだ。
それ故に今までとは比べものにならないスピードで値段が上がっていく。
「1億2000万を出そう！」
「嫌、俺が2億出す！」
突然何かに怯えたような表情をし、サービス精神なのか少し眉を下げ視線をずらす。
それがまた男の征服欲を煽り値段が2億2000万にまで吊り上がる。
幹部にしたい、きっとこの子は頭が良い。そう目を付けた瞬間に会場がシンと静かになる。
すると1人の男が前に出て言った。
「5億だ。こいつを一流の殺人鬼にさせる。」
は？と思えばもう落札されていて彼女が連れて行かれる。
殺人鬼にさせる、という発言は幹部として見逃せないが、どうするとゾムを見ればくつくつ笑っていた。
「_あれは、手ェ出したら死ぬと思うわ」
「っ」
ゾムに此処まで言わせる男に、見ることしか出来なかった。
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たい焼き - とっても面白かったです！オスマンがすっごい刺さりました！！ (3月18日 18時) (
レス) id: 5f87212f07 (このIDを非表示/違反報告)
暁 - あッ好き！！！！！ (8月7日 16時) (レス) @page47 id: 1fc9dc00b9 (このIDを非表示/違反報告)
Saklsaki(プロフ) - こんな胸に来る作品を作って頂き有難うございます。もう泣くかと思いました。月の下り良かったですよ。神作品でした。自分もこんな作品を作れるように頑張りたいと思いました。 (2021年8月19日 17時) (レス) id: 7893269b23 (このIDを非表示/違反報告)
夏目。(プロフ) - すきです。番外編待っとります (2020年10月4日 3時) (レス) id: c6ffa1b029 (このIDを非表示/違反報告)
漢字ノートが終わらない小学生 - めっっっっっっちゃ私の性癖にこう、 『グサッ』的な感じで刺さります！！！！ (2020年8月18日 15時) (レス) id: abb7299221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：壱
| 作成日時：2019年12月19日 18時
