理不尽クソ幹部から逃げるだけ.3【wrwrd!】

110 ページ11

Aを医務室に寝かせれば、コネシマさんがシャオロンに此処で見張るように言う。

その後俺を見て、「んじゃ、お前は俺と総統室やな。仲良く解毒剤使用許可貰いにいこうや」と笑った。


「え…コネシマさんと一緒なんすか？」

「何や！嫌なんかお前！嫌なんか！」

「うっさいわA起きるやろ！」





『……っ、ぅ……』



三人がハッとし黙ってコネシマさんと並んで総統室へ向かう。

扉を閉める時、シャオさんと目が合って一言。
「俺の分まで言ってきてな」と言われた。
んな無茶な。






「で、Aにムラッときたショッピ君、」

「否定はせえへんけど腹立ちますね」

「Aの事どう思うかは自由やけどな？」



ヒュンッ！



ナイフが飛んでくるから避ける。

流石近接部隊か、
空を切ったと思ったナイフは俺の頬を掠めていて少し血液が流れた。

コネシマさんは冷たい色をした瞳で冷たい視線を送っていた。


ぞくり、とする。せやから心無いって言われんねんこいつ。





「__道具を故障させるんなら話は別や。その感情でAを駄目にするんやったら許さん」




はあ、とため息をつけばコネシマさんを見る。瞳の奥に隠すのは癖なのだろうか。

「そんなん、アンタもやろ」






ぱちり、と目が合いコネシマさんに色んな表情が現れる。

その後、驚いた感情で治ったらしく、目を見開いた後豪快に笑った。




「シャオロンに手ェ出される前に行かなあかんな！」

「ほんまにそれっすよね」

111→←109

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す