…２×× ページ2
…you side
看「愛梨ちゃん、いよいよ今日ね。」
ニコニコ笑顔の看護師とは真逆に
私の気分は最低だった。
朝から何か腑に落ちない。
私のものだと思っていた部屋に
人が来るなんて…ありえない…。
しかも男。その上男。
さらに男。なぜか男。
愛梨「…はぁ…。」
？「え〜、入って来て早々ため息なん？
俺の怪我は絶対治らんわ。」
独特な関西弁と
失礼な毒舌コメント
と共に病室に入ってきた少年。
端正な顔立ちと綺麗な目、
白い病室には目立つ色黒な肌。
…まじか…
私はそいつの名前をポツリと呟く。
愛梨「…永瀬…廉…。」
廉「…ぇ…俺の名前知ってんの？」
驚いたように近づいてくる永瀬廉。
愛梨「…ま、まぁ。友達がファンだから？」
若干の嫌悪感を抱きつつ、質問に答える。
廉「なんで疑問系やねん笑
って君は俺のファンとちゃうの？」
病人が前髪を気にしている…
と驚きつつも違うと答えると、
廉「え〜笑 ほな、誰のファン？」
愛梨「誰でもない。興味ないから。」
というとおもんな〜なんて笑いながら
自分のベッドに横たわる永瀬廉。
いくら興味がないからといって
ジャ◯ーズに出会って緊張しない奴はいない。
廉「…何見つめてるん？」
そんな言葉に急いで目を逸らす。
愛梨「…別に。」
すると不意にフワリと私と違う香りが
私の鼻腔をくすぐった。
愛梨「…ぇ？」
廉「…名前も知らんのに…
、
、
、
、
…好きになったわ。
一目惚れってやつやな。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：桜花味 | 作成日時：2017年3月11日 23時
