hoarfrost...5* ページ5
朝日と鳥の声で目が覚める
『いっ……っ、』
起き上がろうとして腰が痛くなった
ああ、そういえば昨日杏寿郎と寝たのだった
隣を見ると、そのとてつもなく整った顔で寝息を立てていた
もちろん、着物なんてものはお互い着てない訳でその肉体美は丸見えで……
『……〜ッ、』
思わず昨夜の情事を思い出し、顔が熱くなる
昨日は冷静じゃなかったとはいえ、まさか抱いて欲しいなど口走るとは
痛む腰を上げ、着物を手に取り羽織る
『……』
なんとなく、動く気にはならずそのまま布団へ入る
こんな形で初めてを失うとは
人間何が起こるか分からないものだな……
「……ん、」
隣で聞こえた声
「……A？もう起きてたのか」
ふんわり笑うその顔は幼い頃から変わっていなくて
姉の名前じゃなくて、私の名前が出たことに、少し泣きそうになってしまった
『もうそろそろ起きないと。任務の伝達がいつあるか分からないし……』
そう言いながら立ち上がると、
強く袖を引っ張られ布団に逆戻りした
『杏寿郎……？』
「もう少し、このままでいてくれ」
ギュゥ、と苦しくなるほど抱きしめられる
速る鼓動に心すら苦しい
つい一週間前に久しぶりに再会したのに
それでも想いは何一つ失うことは無いまま、杏寿郎の態度も姉が亡くなってから変わることは無かった
「……」
また寝息をたてる杏寿郎
……あぁ、もうどうしてだろうか。どうしようもなく愛しくて堪らない。
あんなにも機嫌を損ねては怖いと感じていても
それでも愛してるのか私は
決してこちらを向くことはない、杏寿郎の愛を求めてるのか
『杏寿郎……』
余程熟睡してるのか、額にキスをしようが起きない
『…………』
どうせなら、私はとっくに居なくなっていれば良かったのに
そうしたらきっと、杏寿郎は姉に囚われることもなく進めただろう
面影を持つ私さえ居なければ
あの狂ったような愛情を持つようなこともなかっただろう
だから、こんな風に関係が縺れるのだ
「………………氷雨……」
亡くなった姉を追い求めて、面影のある私に狂った愛情を向ける杏寿郎と、
亡くなった姉を追い求めて、その狂った愛情を受け入れ利用する私と、
誰が肯定してくれようか、こんな全てが狂気の沙汰に陥った関係を
『そういえば来週は柱合会議か……』
半年に1度の柱合会議。
あの、重苦しい雰囲気はあまり好きじゃない
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ざざここ - 泣きました...ありがとうございました (2019年8月26日 23時) (
レス) id: e1527044e1 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ひえええ鬼滅学園だぁぁ！こっちでいっぱいイチャイチャして末永く幸せにしてッ‥！ (2019年8月26日 16時) (レス) id: bdb178dea2 (このIDを非表示/違反報告)
omochi(プロフ) - 三日月狐さん» うわぁあ、鬼滅学園、めっちゃいいですね…！！アイディアありがとうございます！イチャイチャさせたい…！ (2019年8月18日 17時) (レス) id: 483cf2a139 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 完結お疲れ様です！イチャイチャできなかった夢主と煉獄さんがイチャイチャするのをこの続きとして鬼滅学園を書いて欲しいです！ (2019年8月18日 14時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
卯の花(プロフ) - めっちゃ好きです。更新応援してます！ (2019年8月16日 2時) (レス) id: 96075550f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omochi | 作成日時：2019年4月27日 19時
