hoarfrost…17* ページ17
『姉様っ!今から任務ですか?』
「ああ、A。そうだよ」
『そうですか……じゃあ、少しだけついて行ってもいいですか?隊士になりたてで経験したいこともありますし……』
「その心意気やよしっ!じゃあ一緒に行こう?」
私は本当に、姉様が大好きだった
『…………姉様、また明日も稽古をつけてください。その次の日も、ずっと』
今とは真逆の、月が綺麗に光る頃
「……A、っ…逃げ……」
血が、姉様の血がキラリと光る頃
血が滴る音、肉を咀嚼する音を後ろに私は逃げた
そっか。縛られていたのは杏寿郎じゃない。
私だけだったんだ……______
……____________
「A……?」
『きょ…………』
何を、言えばいい?
何を、伝えれば
「A、次は何を食べに行こうか」
息が詰まった
何も、考えられなくなった
『…………そうだね、私は、鰻が食べたいかな』
「そうか、じゃあ、俺の財布は空になりそうだ」
はは、と笑って立った杏寿郎に腕を引っ張られる
そのまま立ち上がり、じっと見つめる
『……』
「A、次会う時に話したいことがあるんだ」
『……何?』
「それは言ったらつまらないだろう、次会う時までのお楽しみだ」
『何、それ……ふふ、』
杏寿郎のあっけらかんとしたその態度に、何だかすごく安心して、
ああ、大丈夫。
杏寿郎はいなくなったりしない、そう思った
……_____________炎柱・煉獄杏寿郎殉職。
無限列車で下弦の壱との戦闘後、上弦の参と遭遇。
何百人に登る乗客を見事守った。
『……』
「Aさん……?」
『杏寿郎の、嘘つき…………』
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ざざここ - 泣きました...ありがとうございました (2019年8月26日 23時) (レス) id: e1527044e1 (このIDを非表示/違反報告)
小夜(プロフ) - ひえええ鬼滅学園だぁぁ!こっちでいっぱいイチャイチャして末永く幸せにしてッ‥! (2019年8月26日 16時) (レス) id: bdb178dea2 (このIDを非表示/違反報告)
omochi(プロフ) - 三日月狐さん» うわぁあ、鬼滅学園、めっちゃいいですね…!!アイディアありがとうございます!イチャイチャさせたい…! (2019年8月18日 17時) (レス) id: 483cf2a139 (このIDを非表示/違反報告)
三日月狐(プロフ) - 完結お疲れ様です!イチャイチャできなかった夢主と煉獄さんがイチャイチャするのをこの続きとして鬼滅学園を書いて欲しいです! (2019年8月18日 14時) (レス) id: 3509484858 (このIDを非表示/違反報告)
卯の花(プロフ) - めっちゃ好きです。更新応援してます! (2019年8月16日 2時) (レス) id: 96075550f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:omochi | 作成日時:2019年4月27日 19時