15.過去 ページ16
誰にも見つからないように、島の端の端の浜へ走る
滅多に人が訪れない所だからしばらくは見つからないはず
『.....どうしよう』
逃げたってこの状況がどうにかなる訳でもない
どうせ見つかって売られて、殺されて
それも全部、あの実を食べたせい
『...』
最初は村人とも仲が良かったし、なんなら普通の女の子として過ごしていたのに
両親がいないことに言及もせず、ただ受け入れてくれた
それが、何故こうなってしまったのかはもちろん悪魔の実を食べてしまったからだ
.....___
『...なんだろーこれ』
「不思議な実だなー食えるのかな」
あの日は久々に海賊がやってきていて、船に友達と忍び込んだ
宝箱の中には悪魔の実があって、2人で見つめていた
「食べてみてよ、A！」
『ええ、やだよ。怖いし...』
「いいから！」
友達によって口に無理やり入れられた実を、1口齧った
口の中には吐きそうなくらい不味い味が広がって、吐いた
『うぇ、、、っ不味いよこれ...』
「えっ俺も食べる」
「おい！ここで何してやがる！ガキ！」
『に、逃げよ！』
.....___
あの後のことは何も覚えてない
ただ、その友達は死んでいて、私は血塗れのまま村に帰った
村人たちに罵倒され、殺されかけた
涙を零しながら逃げたけれど、それ以来村人たちからは排斥された
『...』
能力に気がついたのはだいぶ後。
森で腕に怪我をしてしまって血が止まらなくて、治ってと祈った時に発動した
みるみるうちに怪我は治って、なんてすごい能力なんだろう、嬉しいって思ってた
村人に見せれば私もまた、って信じてやまなかった
.....__
『見てこれ！すごいでしょ』
「...」
『な、なんで皆怖い顔するの...？』
「そんな能力があったのにあの子は助けなかったのね！」
『...え？』
「あの子を助けられる能力があったのに...！！」
ﾊﾞﾁﾝ!!
『...っ！！』
「...悪魔め！まだ仕置が足りんか！」
「自分だけ生き残って！」
『.....ごめんなさい、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい』
...もう誰も、味方なんていなくて。
_____________________________________
中々更新出来ず、申し訳ありません！
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omochi(プロフ) - れんさん» すみません、オリジナルフラグはたっておりませんでした･･･。確認しましたが、取り外してありました。こちらの問題ではないので対応出来ません、申し訳ありません･･･。 (2018年11月10日 0時) (
レス) id: 5303c3262b (このIDを非表示/違反報告)
れん - 失礼します！この作品ものすごい面白くて続きが気になります!!無理せずこれからも更新頑張って下さい!あと、一つだけお願いが...オリジナルフラグはずしてください!お願いします!! (2018年11月9日 0時) (レス) id: a534d42766 (このIDを非表示/違反報告)
夜星詩(プロフ) - コメント失礼します…！おおおお！！オススメ作品に出て来たので思わず読んでみたら…！神作品の始まりじゃないですかーー！！いえええい！(興奮が抑えられません！←)ハンカチ持って応援します！頑張って下さい！！ (2018年8月7日 0時) (レス) id: 732b5ffa8e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：omochi | 作成日時：2018年6月17日 22時
