【ヒロアカ】”平和の象徴”【死柄木弔】【爆豪勝己】 (ページ27)

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26.強個性ページ27

オールマイトから粗方の説明が終わった後、くじを引いた。
このクラスは奇数だから1人余る訳なんだけど……

『私かい！！』

ずべし！！と床にくじの箱を打ち捨てる

「Aちゃん1人なん？」

『……みたい』

「HAHAHA！！くじの数を間違えちゃったな！」

ぽん！と肩を叩かれる
俊典……やっぱ学校だとホワホワしてないな

『……オールマイト、しっかりしてくださいよ』

「入りたいとこに入っていいぞ！」

ニコッとわらって親指を立てるオールマイト
え、まじ？くじの意味はどこへ？

「しかしそれではくじの意味が無いのでは……！？」

と、私が疑問に思ったことを飯田くんがオールマイトに聞いた
そうだよ、くじの意味がない

「まぁ、現場の状況を見て潜入に協力するか極めるのも大切なことだからな！」

『なんかとって付けられた気がするけど、いいや……』

問題はどこに入るかだけど……

「Aちゃん、わたしのとこ入るー？」

『透ちゃんありがとううう！尾白くん、入ってもいいかな？』

「ああ、俺は構わな……」

BOMBOM！！と後ろから爆発音が聞こえ、振り返るとすごく機嫌の悪い勝己がいた
……ひえええ、なんでそんなに機嫌悪いんだあの子

「おいA」

『ヒッ！……な、なに』

「こっちのチーム入れ」

「なっ！爆豪くん勝手に決めるのはよせ！」

勝己と同じチームの飯田くんがそう言うと、ウッセェ黙ってろと睨みつけた

『どうして？』

「あ"？テメェなら相手の動き止めれんじゃねぇか。もしものときの安全を考えりゃお前入れときゃ楽勝なんだよ！！」

はっはー！！と爆発させながら笑う勝己

「まぁ、確かに動き止めれるのは強いよね……」

「強個性かよ！」

『……』

皆が勝己の話を聞いて、納得し始める
”強個性”と言えば確かに聞こえはいいし、否定はしない。
でも、入試の時だって、確かに私は……

「……A少女の個性は決して無敵という訳でもないぞ！近距離にはかなりの集中を要するしな！」

『俊…………』

「個性に頼るだけでなく己の身体を鍛えてこそ力は発揮されるんだぜ！」

……そう、そうなんだよ。
強個性という言葉で、私の努力をなかったことになんてされたくなかったの

俊典、……

『……ありがとう』