園子様のお世話係【怪盗キッド】

帰還 ページ11

貴「お待たせ致しました。園子様、毛利さん」



私はコナン君と手を繋ぎながら園子様の元へ帰った



コナン「えへへ…ごめんなさい……」



蘭「もー、勝手にどこか行っちゃダメでしょ！

Aさんありがとうございます。」



園子「もうどこかに行くんじゃないわよガキンチョ。
お疲れ様、A」



貴「いいえ。そんな勿体ないお言葉……」



私は2人に一礼した




ーーーーーーーーー



鈴木邸に帰り、園子様のご入浴の準備をする




「またお会いすることになるでしょう」



キッドの言葉を思い出す



貴「そんな訳……ないと言うのに。」




柄でもなく独り言を言う



園子「準備できたー？」


そんなこと戯れ事を言っていると、園子様が私に呼びかけた


貴「はい。ちょうど完了致しました。」



私はドアを開け園子様を通す



貴「夕食の準備が出来次第お部屋にお運びしますのでご休憩なさっていてください。
では、ごゆっくり」



私は静かにドアを閉め、自室に行く



今日の夕食担当は私ではないので少し休もうかと思った



貴「はぁ〜…」



椅子に座り机に伏せる



今日は少し疲れてしまった。疲労なんて、使用人にはあってはいけないというのに



意識が遠のいていく……もう、寝てしまいそうな



そのとき



「A様。いらっしゃいますか」



ドアの外から私と同じ使用人の声がした



貴「はい。おります」



私がそう言うと使用人は中に入ってくる



「失礼致します。」



貴「夕食の準備は整いましたか。」



私はメイド長なので、全ての使用人の中でもトップの存在となっている



「いいえ…今は貴方とお話したい…」



貴「…？敬語を使いなさ………」



私が言葉を発するのを遮るように、使用人はニコリと笑った




バサッっっ！




次の瞬間、目に映ったのは真っ白なマント



貴「キッド…？」


私は目を見開ける


キッド「ええ…。言ったでしょう、またお会いすると」



残念ながら、今は小型ナイフを持ち合わせてない



つまり…




キッド「おやおや？ナイフを持っていないのですね



では、お好きなようにしても宜しいでしょうか」



こいつの言いなりだ。

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