止まった時のなかで【ONE PIECE】

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ルフィが天竜人を殴った。それだけで会場は大騒ぎ。


何が楽しいのか、そんな状況を見てニヤリと笑みを溢す我が船長。恐らくキッドも同じ顔をしているに違いない。




「悪りぃお前ら…。コイツ殴ったら海軍の"大将"が軍艦引っ張って来んだって…。」


「お前がぶっ飛ばしたせいで…切り損ねた…。」




なんて物騒な事を言うんだこの男。そんな事を思っているマリンもしょっちゅう暴力事件を起こしているので人のことは言えない。




天竜人を殴った事を筆頭に麦わらの一味が天竜人やその側近を薙ぎ倒していく。




『あいつらマジ？』




さっきまでオークションをしていたのが嘘みたいに戦場とかしていた。


会場はボロボロ、わーきゃーと逃げ惑う貴族達。そんな中ハートの海賊団は席に座りながらその様子を眺めている。




「首についた爆弾外したらすぐ逃げるぞ。軍艦と大将が来るんだ。」


「えェ！？」




「軍艦ならもう来てるぞ。麦わら屋。」


「なんだお前…。なんだそのクマ。

………あれ、お前どっかで見たことあるぞ…？」




そう首を傾げるとルフィはマリンを指さす。




「海軍ならオークションが始まるまえからずっとこの会場を取り囲んでいる。

この諸島に"本部"の駐屯所があるからな。

誰を捕まえてたかったのかは知らねェがまさか天竜人がぶっ飛ばされる事態になるとは思わなかっただろうな。」




「トラファルガー・ローね…あなた…！

ルフィ海賊よ、彼。」




「クマもか？」




「そして隣の女の子…バロックワークスの元幹部、コードネームはミス・ハッピーバースデー。クロコダイルの右腕よ。」

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