9 ページ10
「敵襲だぁ〜‼」
甲板から敵襲を知らせる声が聞こえる。
(どうせ私には関係ないわ…)
そう思いマリンは部屋にあった本を適当に読む。
バタバタ＿
騒がしい足音が廊下を行ったり来たり。恐らく敵の海賊が宝物庫を探しているのだろう。ドアを開け閉めする音も聞こえる
ガチャガチャ＿
「この部屋鍵がかかってるぜ‼」
「きっと宝物庫だ‼鍵をぶっ壊せ‼」
宝物庫じゃないわよ…内心そう思いながら読んでいた本を閉じる。
バン‼
大きく音を立ててドアが開いた
「ちっ!宝物庫じゃねぇのかよ……。」
「おい‼上玉の女が居るぞ‼」
2人の海賊はマリンを舐めるように見る
マリンは眉間に皺を寄せた
「ちょっと一緒に来てもらおうか」
そう言うと男はマリンの手首を掴む
「……ザ・ワールド」
そう唱え指を鳴らすと男は止まる。ナイフを取り出し男2人に向かって投げる
「解除」
するとナイフは男達へ向かって飛んでいく。いきなり飛んできたナイフに男達は何も出来ず固まる。
「ぐあぁぁぁ‼」
「どっからナイフが⁉」
男達はナイフを避けきれずあっけなく倒れる。
『ふぅ…』
(騒がしい間に心臓でも探しにいきましょうか…)
廊下に出て船長室を探す。恐らく心臓があるのはローの部屋だろう。
しばらく歩いていると他の扉より豪華な扉を見つけた。恐らくここが船長室、ローの部屋だ。
＿＿ガチャ
医学書が沢山ある。ベッドやクローゼットもあるから書庫ではないだろう。ローの部屋で間違いない。
静かに、でも素早く心臓を探す。
(どこにあるのかしら…)
すると途端に胸が苦しくなる
『っ⁉』
突然の痛みにマリンはギュッと胸を押さえながらしゃがみこむ。
マリンの心臓を持ってローが部屋に入って来る。
「探し物は見つかったか?」
『…えぇ、たった今ね』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 42人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぼんど(プロフ) - マリアさん» コメントありがとうございます！早くローとの展開を書きたいので頑張りますね！ (2021年7月21日 23時) (
レス) id: 35902c24cd (このIDを非表示/違反報告)
マリア(プロフ) - とても、面白いです！これから、ローとどうゆう関係になるのか楽しみにしてます(^^)更新待ってます！ (2019年9月1日 19時) (レス) id: 4cdcd75303 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぼんど | 作成日時：2019年5月5日 23時
