第86話 ページ23
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「バレてたんだ」
顎に添えられた手を軽く払い除けて
立ち上がる
「そう。私は鬼殺隊」
「俺は童磨。鬼殺隊なのに刀も持たずに丸腰のまま俺の元に来るなんて……可哀想だね!」
座ったまま私を見上げる童磨はずっと笑顔だ
「私、刀必要ないの」
そう言うと童磨は虹の瞳を少しだけ見開いた
「君だったんだね」
目つきが変わった
明らかに、先程とは違う
「俺、気に入ったなぁ君のこと」
私の腕を掴んでそのまま童磨の方に引っ張られる
「君、血鬼術の様な術が使えるんだろう?」
「だったら何?」
「使ってみせてくれよ!」
何を言ってるんだこの鬼は
意味分かってるの?
「それは……いいけど、意味分かって言ってる?」
「?何がだい?」
「私が能力を使うということは、そういうことなのよ?」
負けるってこと
服従するってこと
「そういうこと………?ああ、………嗚呼!!アハハハッ!!」
童磨は理解すると、少し大げさに笑った
「大丈夫!心配しないで!
俺が君に負けるなんてことは無いからね」
童磨がニヤリと笑う
童磨は分かってないんだろう。私の能力について
だったら……
「負けるんだよ」
「……へ」
私は支配を具現化したチェーンを童磨の頭に貫通させた
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mai(プロフ) - 更新楽しみにしております😭 (10月12日 14時) (レス) @page32 id: bfff11b4c7 (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - アワアワさん» ありがとうございます!そう思っていただけて嬉しいです!更新頑張ります! (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
Gatto:(プロフ) - 咲良さん» ありがとうございます!更新遅いですがこれからも読んでいただけると嬉しいです! (2023年4月16日 18時) (レス) id: 0689703d8f (このIDを非表示/違反報告)
アワアワ - めっちゃ面白いです!!鬼滅の刃の小説の中で一番面白いです!!更新待ってます(*^^*) (2023年4月12日 21時) (レス) @page23 id: 2db5ff9399 (このIDを非表示/違反報告)
咲良 - いつも楽しく見せてもらってます! (2023年4月3日 21時) (レス) @page23 id: 44e7e63b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Gatto: | 作成日時:2023年2月27日 22時