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66話 ページ20
A「ん…」
目が覚めたら先ほどの光景はなく、木々の間から光る星が見えた。
A「うぅ〜…」
体を起こすと比にならない激痛に唸り声をあげた。
鬼を倒してからまだそれほど時間は経っていなかった。
私は救助した女性を手当てして周りの羽織を綺麗に畳みはじめた。
A「……これで全部かな?」
私は最後の羽織りに触れ微笑んだ。
私と色違いの羽織りだった。
A「香織姉さんはいつも私の事思っていてくれて…私の…自慢の…自慢の姉さんだよ…」
最後には視界が涙で歪み、声も震えていた。
A「香織お姉ちゃん…会いたいよぉ…」
私は姉の羽織りを強く抱きしめた。
暗い森の中、私の泣き声だけが響いた。
ラッキーカラー
あずきいろ
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作者名:もっちぃ | 作成日時:2020年7月15日 17時